今期はかつて例を見ない豊作と言われている2023年秋アニメ。
前評判通り【葬送のフリーレン】がかなり良い出だしを切ったみたいですね。
そんな中とんでもない衝撃を与えたアニメがありました。
それがお馴染み【ウマ娘】!
今回はやはりすごかったアニメ【ウマ娘】について解説していきます。
アプリゲームとして有名な【ウマ娘】。
もともとゲーム発売までの間、人気を支えていたのがアニメやマンガといったメディアコンテンツでした。
実際にゲーム発売直前に放映されたアニメ二期は、文句なしの2021年冬覇権アニメとまで称されていたのです。
ただ近年ゲーム自体のユーザー離れや、ゲームメーカーコナミからの訴訟などにより売上はかなり減っていました。
そのためアニメ三期に関しては、期待はするものの覇権アニメの候補には上がっていなかったのです。
まあ今期は正直覇権クラスのアニメがゴロゴロしているので、致し方ない面もありましたが…。
そんな状態で放送されたウマ娘三期。
はい、度肝抜かれてしまいました。
相変わらずの作画クオリティーの高さをはじめ、感情移入にしてしまうレースシーン。
スポ根アニメとしてはレベルが違い過ぎます。
実際に日本ダービーのシーンでキタサンブラックが後続に抜かれていく時の表情とその絶望感は、いきなり1話目から涙腺が崩壊してしまいました。
普通のアニメなら8~9話ぐらに出てくるシーンなんですけど…。
そういえばアニメ二期でも、ほとんどの回で涙腺崩壊しまくってたのを思い出しました。
なぜこのアニメが覇権候補に挙がっていなかったのか謎すぎますね。
一時ネットでは【サイゲごめんなさい】が飛び交っていました。
しかもネットを騒がせたのはアニメの出来だけではありません。
サイゲームスはとんでもない爆弾を投下してきたのです。
アニメ放送が始まった瞬間とんでもないウマ娘の名前がでてきました。
それで【ドゥラメンテ】です。
正直これはかなりビックリしましたね。
なぜなら絶対に実装されないと、ほとんどの人が思っていたからです。
事実アニメ放映まで一切のリークがなく、本当にサプライズ爆弾炸裂でした。
競馬を知らない人にはピンときませんが、ウマ娘は馬主さんの許可をとって競争馬の名前を使用しています。
そんな中、名前の貸し出しをしてくれなかったのが、競馬界最大の牧場社台グループでした。
今年2月のアニバーサリーでようやく解禁がされたものの、社台グループの中でもサンデーレーシングの競走馬は全く実装されていなかったのです。
ただキタサンブラックのシナリオにはドゥラメンテはかなり需要な競争馬で、直前の流れでは近い名前をつけてアニメに登場させると思われていました。
それがまさかの実装してきたのです。
しかもドゥラメンテは血統的にも【日本競馬の結晶】と呼ばれる競走馬で、【サンデーレーシングの魂】とまで言われてました。
現在活躍している一線級の競走馬にはこのドゥラメンテの血が流れているのです。
まさかその競走馬を一本釣りしたことで、とんでもない衝撃が走りました。
その結果、【ドゥラメンテ】という言葉がトレンド世界一位になってしまったのです。
よくここまで一切のリークなしに隠し通せたのが凄すぎますね。
サイゲの本気を感じます。
実際にドゥラメンテのデザインも非常によく、アニメでも実際の競走馬の癖を再現したりと感情移入させまくりでした。
ドゥラメンテの登場はアニメファンだけでなく、競馬ファンにも認知され大騒ぎになっています。
このサプライスは間違いなくウマ娘人気にブーストをかけることになるでしょう。
アニメのクオリティにドゥラメンテ実装というサプライズ。
これだけでもすごかったのですが、それ以上に際立ったのが物語が純粋に面白すぎました。
いきなりスタートからG1皐月賞に始まり、ドゥラメンテの圧勝。
その後、普段の学園生活に移り、キタサンブラックのキャラ掘り下げ。
同時にウマ娘の世界観も奇麗に映し出され、ドゥラメンテの圧倒的強者感も演出。
そしてG1日本ダービーでのキタサンブラック14着惨敗。
これを本当に1話につめこんでいるんですよ。
アニメを見終わってから冷静に考えたらありえません。
どんな構成力をしているんですか!
本気で体感5分ぐらいでアニメが終わってしまいました。
その他にも史実にしかない小ネタも盛りだくさん。
ドゥラメンテの主戦騎手であったデムーロ騎手や、ゴールドシップの厩務員だった今浪さんもさり気無く登場。
さらには本来のチームリギルに所属しているタイキシャトルが、メイショウドトウと一緒に移るシーン。
そのドトウの足元にはヤギがいて、頭の上にはメトキャッツが乗っかる。
競馬を知っている人なら心揺さぶられるシーンがめちゃくちゃありました。
しかも全部さりげない演出で、知らない人が見ても違和感が全くないのです。
この辺りはアニメウマ娘の強みの一つでしたが、今作でも上手いこと組み込んでいました。
さらに凄かったのはレースシーン。
アニメ二期でもかなり凄かったのですが、2年の歳月はさらに進化していました。
アングルもそうですが、本当に競馬のレースと被ってしまう感覚に襲われます。
先ほども書きましたが、日本ダービーでキタサンブラックが馬郡に沈んでいくシーンは、アニメでよくここまで再現できるなとため息がでました。
もちろん今後このクオリティーが維持できるかどうかはわかりません。
ただ現段階では本当に面白い作品と断言できます。
正直今期の覇権候補筆頭と言って差し支えないでしょう。
まだ見ていない方はぜひ一度見てもらいたいですね。