いよいよ2023年秋アニメも大詰めになってきました。
予定通り覇権クラスの人気が出たアニメもあれば、想定外の結果に終わろうとしているアニメもあります。
うちの中で今期一番ショックな結果になったのはいうまでもなく【ウマ娘三期】ですね。
さらにアニメ三期の不調がそのままアプリの売り上げ不振に繋がってしまいました。
今回はその辺りも含めて現状のウマ娘を見ていきたいと思います。
アプリ【ウマ娘プリティダービー】ですが、11月のセルランがとんでもないことになってしまいました。
実は1度も1位を取れずに約15億円と過去最低売上を記録してしまったのです。
ちなみにウマ娘は悪くても毎月30億円ほどの売り上げがあったので、半分の売り上げにまで落ちてしまいました。
まあセルラン1位を取れなかっただけで、騒がれる時点で異常すぎるコンテンツなんですけどね。
ただかつては覇権コンテンツとして猛威を振るっていた経緯を考えると、かなり深刻な状況と言わざるを得ません。
ウマ娘は今年の2周年で三女神というとんでもないやらかしをやってしまい、そこからユーザー離れが加速していました。
さらにコナミの訴訟問題などもあり、2023年第三四半期ではサイゲームスのゲーム部門が赤字にまで転落してしまったのです。
そのあと2.5周年以降運営自体が大幅に変更され、少しは持ち直したタイミングでアニメ三期が始まりました。
当然サイゲームスからするとこのアニメ三期でブーストをかけるつもりだったでしょう。
ところがアニメがかなりの不評となってしまったのです。
11月に関しては前半は阪神優勝をねらったかのうような【マックイーン野球サポカ】を投入!
さらに後半はアニメ三期にリンクするように【サウンズオブアースサポカ】と【ヴィルシーナサポカ】と投入するのですが、前述の通りセルラン1位をとることはできませんでした。
さらに問題なのがこの【マックイーン】と【サウンズオブアース】のサポカが、俗にいうゲーム内で最強クラスの人権サポカだったのにも関わらずこの結果だったのです。
つまり人権サポカなのに課金ユーザーからの反応が悪く、このような結果となってしまいました。
もちろん新キャラの効果も薄く、アニメ三期から登場のキャラなのに新規ユーザーの興味を煽ることもできなかったのです。
これってかなりやばくないですか?
そんな最中ついにアニメ三期に対する不満が、あちらこちらで出始めてきまたのです。
まずアニメ三期8話が終わった時点での満足度が、なんと86%という最悪な数字を叩き出してしまいました。
86%という数字は一見問題無いように思えるかもしれません。
しかし覇権クラスのアニメは90%後半を維持するのが当たり前の中、86%はウマ娘クラスだと完全に大失敗と呼べる数字なのです。
つまりこの数字は今までアニメを視聴していた人達が、見切りをつけ始めた数字だといえるでしょう。
アニメ三期に関しては多くの問題点があることを、以前も紹介しましたがその問題点が顕著化してきました。
とくに一番意見で多かったのは、「新キャラを小出しにしながら、普通に史実のレースを再現しているだけ」という意見です。
これはめちゃくちゃ的を得てますね。
本当に普通に史実にあったレースを展開しているだけだとうちも思っていました。
ドウラメンテやサトノクラウンの掘り下げをするわけでもなく、使い捨てのように物語を進めていく。
かといって史実再現するには許可を得ているウマ娘が少ないことから、大事な場面でモブが勝ったりしてよく分からない展開を生み出す。
これではキャラに感情移入できる訳ないですよ。
他にもスピカメンバーや沖トレの出番がほとんどなく、かといって新キャラがキタサンブラックに絡むわけでもない。
その結果、なぜか出番の多い【ナイスネイチャ】にヘイトが集まる。
一体どういう意図で構成を組んでいるんでしょうか?
なんか批判されているネイスネイチャが可哀そうすぎます!
おそらくアニメ三期はこのまま人気を下げたまま最終回を迎え終わることになるでしょう。
ウマ娘は基本毎年なんらかのアニメ展開をしていたのですが、これで終了する可能性もでてきました。
さすがにこの流れはかなりショックです。
ただ今後のウマ娘の方向性は、このアニメ三期の失敗とセルランの急落である程度決まったような気もしました。
それがIP化の加速ではないでしょうか?
セルランがヤバイといってもそれはあくまで覇権レベルでの話。
ゲーム自体がサ終になったりすることはまずないでしょう。
ただ同時に以前のような恐ろしい売上にまで回復する見込みがないのも確かです。
今後ゲームとしてのウマ娘は正直頭打ち状態。
セルランもおそらく50位前後で推移すると思われます。
ではウマ娘はオワコンになってしまうのか?
おそらくその可能性はないでしょう。
ウマ娘自体はまだまだIPとしての力がめちゃくちゃあります。
今後はIP化したコンテンツとして、さらにいろいろなメディアに展開していくのではないでしょうか?
イメージ的には【アイドルマスター】や【ラブライブ】みたいな感じですね。
ただ現在IPコンテンツの1つとして爆発的な人気を誇っている【ウマ娘シンデレラグレイ】が、おそらくあと1~2年で物語が終了してしまいます。
そうなってくると次の施策はどうなっていくのか?
この辺りはサイゲームスの腕の見せ所ではないでしょうか。
アニメ三期はお世辞にも面白い作品と言い難い内容でした。
ただ作画やアニメとしてのクオリティは高かったと思います。
今後はアニメも含めてどのようなメディアミックスを展開していくのか、ある意味楽しみではありますね。