当初2週間のはずがまさかの長期入院。
規制だらけの入院生活に動かない脚。
そして蓄積されるストレス。
まさに地獄。
健康はほんまに大切です。
この悪夢の入院生活をお伝えしていきます。
手術から10日後ようやくドレインがとれてリハビリが始まりました。
ただ点滴やバルーンは付いたままですが・・・。
術後一応【理学療法士】の方に足のストレッチをやってもらっていたこともありなんとか足首は動くようになっていました。
ただこれだけではなくこの日からさらに【作業療法士】によるリハビリも開始。
リハビリには歩行などの【理学療法士】と食事や生活全般の【作業療法士】と言葉関係の【言語療法士】の3種類があります。
うちは午前中に【作業療法士】、午後に【理学療法士】の方とリハビリすることに。
まず最初にベッドから車いすに移乗するのですが、2週間近く横になったままだったので右足どころか左足にも力が入りません。
なんやこれ。
足もよく見るとガリガリに・・・。
流石に泣きそうになりました。
それでもなんとか車いすでリハビリ室まで移動。
すると頭の中がグルグルと回り始めます。
そしてすさまじい吐き気が。
ずっと寝たきりだったので急に座った為、三半規管が正常に機能しなかったみたいです。
とてもリハビリどころではありません。
結局病室に戻ってストレッチとマッサージだけに。
極力寝ている時間を減らす為にベッドをリクライニングにして座るようにするしか無いみたいです。
厳しい・・・。
もう一つ問題はやはり点滴だけでは栄養が足りず、体力が滅茶苦茶下がっていたのです。
確かに体を起こして食事をとるだけでも青色吐息です。
病院食は最近ではかなりましになっているらしいのですが、普段の食事と比べるとやはりおいしくないです。
味付けは極限まで塩分をへらしており、揚げ物なんかはここまで油を無くすのは凄いと思うレベルです。
メニュー自体はカレーや豚カツなど普通のものも出ますが圧倒的に豆腐と卵が多いです。
ひどい時は卵焼き2個と小鉢、ごはん、みそ汁・・・。
しかも味がない。
これで体力をつけていくのは至難の業。
流石に背に腹変えられないので医師と交渉して差し入れを持ってきてもらいました。
この辺りは意外と要望すると応えてくれます。
看護師に伝えるよりも、直接医師に伝えた方が良いですね。
結局全ての決定権は担当医がもっているのである意味致し方無しです。
しかしこの食事で一食460円はやりすぎです。
基本リハビリは日祝は休みです。
リハビリがある日でも午前と午後併せて2時間ぐらいです。
それでも1回リハビリをしたら疲れで1~2時間は横になったままです。
リハビリ自体安全第一ではあるものの、内容はハードです。
特に力が入らない足を動かすのは、ほんまに手が届かない所にあるコップを動かすみたいな感じです。
兎に角疲れます。
まず作業療法士のリハビリですが最初の目標が膝立て。
寝た状態で右足の膝を立てる事です。
これが全然厳しい。
全く動かないですね。
手を使ってなんとか立ててその状態を維持するのですが10秒も立たないうちに倒れてしまいます。
先生が言うには膝には3本ほど大きな神経が通っているらしく、それがまだ機能していないとの事。
足を動かして末梢神経から直接大元の神経に刺激を入れる作業を繰り返していくしかないみたいです。
たかが膝を立てる事がこんなに苦しいとは。
自分の足では無いみたいです。
食事をベッドのリクライニングで食べるようにしたおかげで、車いすに座っても気持ち悪くなる事は無くなりました。
そして【理学療法士】の方といよいよ本格的なリハビリに。
最初はストレッチと足を動かす動作を行いリハビリ室へ。
まず最初は平行棒で歩く練習になります。
補助なしで車いすにも座れない状態なのにいきなり平行棒とか無理。
と思いきや簡単に立てました。
両腕と左足がしかっりしているので当然といえば当然らしいです。
そして歩いてみる事に。
あれ?
意外と簡単に歩けるやん。
ただこれは両腕と左足で歩いているだけで右足は確かに力が入ってないですね。
しかも3往復ぐらいすると息が上がり始めます。
めちゃくちゃ体力無いです。
ただ少しでも歩けたのは本気で嬉しかったです。
これで少しは光が見えた気がしました。