まもなく6月も終わり7月に差し掛かろうとしています。
正直症状はましにはなっているのですが中々先が見えてきません。
このゴールが見えない感じが凄くツライです。
職場での居場所もなくなりつつありそうなのでなんとか退院できる方法を考える事にしました。
理学療法士の方に相談させてもらうと、現段階ではとてもではないけど退院は不可能だと告げられました。
現状杖での歩行リハビリを行っていますが、正直病院のリハビリはあくまで安全性が第一となっており普通の生活ではここまで平な地面は存在しないとの事。
それに右太ももが弱すぎて、疲労が溜まるとどうしても膝折れが発生する危険性がかなり高いと言われました。
実際このままだと早くても半年ぐらいはかかると言われました。
絶望的になっているうちを可哀そうに思ったのか、装具の提案をしてくれました。
あまりオススメしないけど装具を付ければ膝折れは無くなるとの事。
しかし歩けるかどうかは別問題で、しかもピンキリとはいえ装具自体そこそこの金額が発生します。
作ったものの使えない可能性もある。
なにより主治医の了承が必要らしく、意外となかなか了承が出ないらしいです。
やはりお医者さんはプライドが高いので、装具ではなくきちんと回復させる方を選びたがるようです。
ただうち的には背に腹変えられないので思い切って装具を作る事を決意しました。
現状早く職場復帰をしないとマズイといった脅迫概念に駆られている事もあり、取り合えず装具を付けて退院出来ないかを主治医に尋ねてみました。
案の定めっちゃ説得されました。
現状の筋力では装具をつけても歩行できるかどうかは微妙だし、化膿性脊椎炎も再発する可能性が高い事から退院自体認める事が出来ないそうです。
特に再発の可能性を凄く心配されていて、少なくとも3ヶ月は入院するのが普通だとも伝えられました。
ただこのままでは社会的に厳しい状況になる点を説明し、なんとか装具の作成の許可を頂きました。
この装具ってのは病院で売っているものでは無く、専門の業者に依頼してようやく作成できるようです。
運悪く明日から土日に入る為、業者が動けるのは週明け月曜日。
この辺も運が無い・・・。
そして月曜日になり夕方から装具業者の方が来られました。
詳しく聞くとここから作成までになんと1週間かかるそうです。
これでは7月に突入します。
もっと早く決断して作成しておくべきでした。
悔やんでも仕方ないので作成開始。
まず右足をサランラップみたいなのでグルグル巻きにします。
本当に足全体です。
装具の知識が無い事もあり、足一本まるまる装具でガードするのかと心配になりましたが、型を取るだけらしく実際は太ももの上から足首までらしいです。
え?
そんなにデカイの。
さらにサイドには支柱が入るみたいで重さもあるそうです。
確かにこれはオススメされないわ。
次に骨折のギブスと同様に石膏で固めます。
今の石膏ってなんかテープみたいなのをグルグル巻きにしていくのですね。
昔と違い汚れないしすぐ固まるので凄いです。
石膏で型をとれば終了。
材質はプラスチックで一応10度・30度・ロック無しの3段階に分けれるみたいです。
正直サポーターの延長線上のようなものを想定していたので凹みました。
しかもお値段は9万円。
同時にどんなけ右足が動かない状態なのか痛感しました。
一週間後の月曜日ようやく装具が完成しました。
出来上がった装具は想像していたより軽く思っている程仰々しくなかったので助かりました。
膝の部分は確かに支柱を外に出さないと無理っぽいので少し膨れていますが、なんとかスーツの下に履く事が出来そうです。
ただここで大きな問題が。
慣れるまで装具の脱着が非常に難しい。
止める箇所はわずか4か所なんですが、腰を曲げないと座った状態だと装着する事が難しいのです。
その為に横になって装具を下に敷き、手で右足を持って上からのせて太ももの部分をまず固定した後、膝を曲げて脛の部分を固定するという超体力使う最悪な状況です。
よって一度装着すると殆どつけっぱなしになります。
ロックを外すと一応は膝をたためるぐらい曲がるので睡眠も可能です。
実際30度でロックをかけて歩いてみるとまずまず歩けます。
杖ありなら問題なさそうです。
今まで左足にばかり重心が乗っていたのが右足に重心をかけれるようになり、腰や臀部の負担はかなり激減しました。
ただ踏ん張る力や蹴り上げる力は強化されるわけでは無いので、階段を右足から登ったりする事は出来ません。
それでも歩ける事に本当感動しました。
そして装具を作成したことにより一気に退院への光が見えてきたのでした。