いよいよウマ娘1期で活躍した名馬達が登場してきます。
この世代になってくるとうち的には新世代のイメージが強いですね。
ただ昔と違い牝馬が強い時代になってきます。
距離適性もきちんと考慮されて各距離でスーパーホースが生まれたり、悲願であった海外G1を制したりと話題には事欠かない時代でした。
そんな中生まれた【異次元の逃亡者】。
そして【沈黙の日曜日】・・・。
ウマ娘では描かれなかった真実も少し交えながら今回も5頭紹介していきます。
うち個人的な所感ですがこのお馬さん程実績と評価がつりあってないお馬さんはいないと思います。
ウマ娘では帰国子女でプライドが高い大人の女性的に描かれています、がこのお馬さんめちゃくちゃスゴイんですよ。
なぜなら初めて海外のG1戦で勝利したお馬さんなんです。
元々はアメリカ生まれの外国産馬で日本では当然の如くクラシック路線に参加出来ず裏街道を進むことに。
しかしそこでも非凡な才能でスプリント路線で大活躍。
G1戦【NHKマイルカップ】をあっさりと制覇すると後述する【タイキシャトル】と一緒にフランスのG1戦に挑戦します。
結果は2頭とも見事G1戦に勝利し、フランスでは【日本の馬がノルマンィーに上陸】みたいな事が書かれていました。
後言い忘れましたがこのお馬さんは牝馬です。
この時代から明らかに牝馬の活躍が目立つようになり、海外で最初のG1制覇を成し遂げた彼女は牝馬の代表格みたいになりましたね。
ただ帰国後はアメリカに移籍してそのまま引退しちゃいました。
どうしても【タイキシャトル】が出場したG1の方が格が高かった事などもあり、日本では海外初のG1馬にしては評価が高く無かったんですよね。
逆にフランスなんかでは【タイキシャトル】より扱いが大きかったらしいですが・・・。
その為か日本では二つ名等も無かったのですが、フランスでは【ロケット弾】と呼ばれ日本より有名なお馬さんでしたね。
やっぱり実績的にも【タイキシャトル】の影に隠れていた感は否めません。
ウマ娘でも同じような扱いをされていますが。
残念。
アニメウマ娘でもメジロ家で登場した清楚可憐なウマ娘。
その正体は最強牝馬と呼び声高い【メジロドーベル】様です。
このころから確かにG1戦自体が増えたこともあり一概に比較出来ませんが、このお馬さんは【エリザベス女王杯】連覇を始めG1戦を5勝もしているのです。
もちろんクラシック路線でも【オークス】【秋華賞】と堂々の牝馬クラシック二冠馬なんですよ。
このG1戦5勝というのは最強世代の【メジロマックイーン】よりも上で、【ナリタブライアン】後述する【タイキシャトル】と同じく、当時では【シンボリルドルフ】のもつ七冠につぐ成績だったんです。
しかも牝馬で。
前述の【シーキングザパール】の活躍を始めこの辺りから完全に牝馬が格下というイメージは無くなりましたね。
ちなみに現在のJRAにおけるG1戦最多勝馬は記憶に新しすぎる【アーモンドアイ】の九冠でこちらも牝馬さんです。
当時は実績的にも同じ牝馬の【シーキングザパール】が居ましたが直接対決の【エリザベス女王杯】では見事勝利しており、人気実力共に最強牝馬の名をほしいままにしていました。
ただこのお馬さんは一つだけ致命的な欠点がありました。
それは【男性恐怖症】。
牡馬と一緒に走るレースでは凡走を繰り返しており、中々結果を出す事が出来ませんでした。
その為G1戦5勝も【阪神3歳牝馬ステークス】【オークス】【秋華賞】【エリザベス女王杯】2回と全部牝馬限定レース。
その為か若干評価が低くかったイメージがありますね。
ただウマ娘でもこの男性が苦手という逸話はそのまま引き継がれており、彼女の個性の一つになってます。
その為か彼女の二つ名はなんと【女殺し】。
牝馬限定戦では負ける事無かった為とんでもない二つ名が付いてしまいました。
こんだけ実績を残しているお馬さんなのに・・・。
ツッコミどころ満載のウマ娘。
何故か【招き猫】を背負って走るというクレイジーっぷり。
しかもこの【招き猫】は50Kもするらしい・・・。
と完全にネタ風に描かれている【マチカネフクキタル】さんの登場です。
大感謝祭の占い屋で【メジロパーマー】【ダイタクヘリオス】の逃げ友コンビを作らせるきっかけになったウマ娘。
しかし活躍した時代は全く違うんですけどね。
その正体は1997年の【菊花賞馬】です。
しかも【菊花賞】では覚醒前とはいえあの【サイレンススズカ】を倒しての1着とスゴイお馬さんなんです。
実際この年の夏場からの活躍は最強馬に推すファンも多いぐらいで、スピードはNo1だったと言われています。
ただ【菊花賞】以降は活躍する事なく引退しちゃいました。
ゲーム内ではなんか【菊花賞】後慢心してしまった為と言った話になってましたね。
そんな実際でも印象に残った【マチカネフクキタル】ですが、特に二つ名とかは無いのですが有名な実況で【菊の舞台でも福が来た】ってのがあります。
ウマ娘でもいろんな意味で良い味だしていますね。
アニメ1期のヒロイン的お馬さん。
天才【武豊】が最も愛した名馬であり、競馬ファンなら誰もが知っているスーパーホースです。
実はこのお馬さんウマ娘では凄いウマ娘として描かれていますが4歳の時には大敗と善戦を繰り返しクラシック路線でも全然勝てなかったんですよ。
それが武豊とコンビを組み、脚質を逃げに変更してからは破竹の勢い!
ここからの【サイレンススズカ】はまさに最強と言っても良い完全覚醒。
G1戦の【宝塚記念】を含む重賞6連勝。
しかもレコード勝ちが2回。
このころの【サイレンススズカ】に芝2000Mで勝てるお馬さんは正直いませんでした。
実際逃げ馬でこれだけ安定して勝てる馬は現状後にも先にも存在しません。
当時の【スズカ】は完全に伝説級のお馬さんでした。
しかし運命とは残酷でこの6連勝後の【天皇賞秋】で・・・。
1998年11月1日(日)【沈黙の日曜日】。
アニメでも描かれていたレースですね。
史実では・・・。
故障の原因を聞かれた【武豊】が『原因がわからないじゃない。ないんだ!』って怒鳴りつけたのは凄く有名な話。
後に【武豊】は人生で初めてその日記憶がなくなるまで【泥酔】したそうです。
余談ですが、この【武豊】騎手に『一番強い馬は』という質問は競馬界でタブーとされていて質問には一切答えてくれません。
ただそんな中『この馬に勝てる馬はいない』と発言した事があるのが【ディープインパクト】。
そして『ディープインパクトでもこの馬に勝つのは簡単な事ではない』と言ったのがこの【サイレンススズカ】なんです。
天才ジョッキーが心底ほれ込んだ名馬。
戦績としては実績的にG1戦1勝馬。
それでもファンが選ぶ人気馬投票では4位、2000M芝ではG1未勝利なのに2位に大差をつけての1位と誰もが最強と思わざるを得ないお馬さんだったんです。
このお馬さんを【スペシャルウィーク】と絡ませてヒロインにする辺りウマ娘の製作者は本当に競馬を愛していたのがよくわかります。
そんな無類の強さを誇った【サイレンススズカ】の二つ名は【異次元の逃亡者】。
恐らく逃げ馬では最速の逃亡者だったと思います。
その他にもキャッチコピーで【最速の機能美】なんてのもあり、みんなから本当に愛されていたお馬さんでした。
ウマ娘では【天皇賞秋】以降はアメリカに旅立っており、このお馬さんが生きていればどんな活躍をしていたのでしょうか。
どうしても【サイレンススズカ】というとネガティブな話題になりがちなので、ウマ娘では元気に活躍して欲しいですね。
この1990年代後半では最強馬の一頭として称される【タイキシャトル】さん。
アニメウマ娘一期では【スペシャルウィーク】と模擬戦をやっていたお馬さんです。
ウマ娘では帰国子女のダイナマイトボディで何故かカウガールで描かれています。
このお馬さんですが史実でもアニメと同じく外国産馬で、お馴染みの裏街道を歩んでいくことになるんですがめちゃくちゃ強いです。
【タイキシャトル】が得意とするのは短距離~マイル距離でのレース。
アニメでもあったように典型的なスプリンタ~マイル馬で最強のマイル馬として評されています。
そしてこのお馬さんを語るうえで外せないのがフランスG1【ジャック・ル・マロワ賞】の勝利です。
前述の【シーキングザパール】と一緒にフランスに遠征し、2週連続で日本馬が勝利するという快挙をなしとげたのです。
レース内容とレースの格付けからも日本では【タイキシャトル】の方が大きくとりあげられていて、うち的には【シーキングザパール】が少し可哀そうなんですけど・・・。
更に帰国後もG1戦【マイルチャンピオンシップ】も勝利し、この時点でマイル以下限定ですがG1戦を5勝と当時では【シンボリルドルフ】に次ぐ勝利数を上げています。
ていうかこのお馬さんは13戦して2回しか負けていないんです。
その最後の【スプリンターズステークス】では【タイキシャトル】自体が走る事を拒み3着に。
どうやら【タイキシャトル】はもう走る事に対して嫌気がさしていたみたいでそのまま引退となります。
故障とかでは無く、走る為に生まれてきたサラブレッドが自ら走る事を拒否しだしたんです。
これだけの功績を残したお馬さんなので陣営としても無理して走らせる事はさせずに引退させました。
なんかお馬さん自身が自分で去り際を決めたみたいでカッコイイですよね。
そんな【タイキシャトル】の二つ名は【マイルの怪物】。
お馴染みの怪物シリーズ。
その名に恥じないぐらいマイル以下では無敵でした。
大雨の中勝利した【安田記念】とか伝説のレースの一つになってますね。
正に平成が誇る最強馬の一角でした。
今回はここまで。
いよいよ次回はウマ娘第一期のメイン組の紹介になります♪