紅の錬金術士と白の守護者 ~レスレリアーナのアトリエ~_20251026185856
2025年9月26日に販売された「紅の錬金術士と白の守護者~レスレリアーナのアトリエ」。
この作品はアトリエシリーズとしてどうだったのか?
うち個人の偏見MAXで見ていきたいと思います。
まずは世間一般の評価ですが…。
アトリエシリーズ最低の売り上げとなりました。
初週の売り上げは「Nintendo Switch」で 10425本、「PlayStation 5」で9802本。
合計で2万本です。
はい。これアトリエシリーズの中でもぶっちぎりで最下位ですね。
前作の「ユミアのアトリエ」が初週30万本の売り上げだったのを考えると、10分の1以下という恐ろしさ。
発売1週間でワゴンセール行きという状況になりました。
さすがにここまで売れていないとは思わなかったんですが…。
ただ、これは致し方ない点も多々あります。
そもそもガストとしても本作を売ろうとする気がまったくありませんでした。
ほとんど広報にもお金をかけず、ゲーム情報も全然出さない。
そのうえ11月20日に「ライザのアトリエ」のDXバージョン発売を発表し、むしろそちらの方をメインに広報をかける。
まあ、これではさすがに売れませんよね。
それにゲーム自体も完全にソシャゲの「レスレリアーナのアトリエ」をそのままコンシューマーに落とし込んだため、あらゆる点で見劣りしていました。
おそらく最初からソシャゲの方と連動させる企画で開発されたのでしょう。
しかしみなさんご存じの通りソシャゲの「レスレリアーナのアトリエ」自体がそれほど人気を得ておらず、どう考えても投げ売り感覚で発売した感が否めません。
宣伝にお金をかけていなかった点からもこれはあきらかです。
このように当初から売れればラッキー程度の認識で販売されてしまった「紅白レスレリ」。
当然、そんな売り方で売れるほど世の中甘くないですね。
このように世間的には大失敗となった今作。
はたして本当にそこまで酷かったのか?
ここからは良かった点と悪かった点を見ていきたいと思います。
「紅白レスレリ」の一番良かった点。
それは調合システムにつきます。
いやー、ようやくまともなシステムが来ましたね。
このアトリエシリーズのキモはどれだけ調合が楽しめるかが一番のポイントだと思っています。
そういった意味では前作の「ユミアのアトリエ」や「ライザのアトリエ3」は最悪と言わざるを得ませんでした。
今作は「レスレリアーナ」のアトリエの課金要素をなくし、アレンジしたものでかなり良い出来になっていたのがうれしかったです。
品質がアイテムレベルになったことや、意外と「ギフトカラー」が雑だったりマイナス面はありましたが全然及第点でしょう。
同様に戦闘システムに関しても良かったと思います。
やっぱりアトリエシリーズはコマンド式の方がしっくりきますね。
そうでないとボスがただ固いだけになりがちになるので…。
きちんとアイテムの威力や効果も高くなっていて、やっぱりアトリエはこうでなくてはいけません。
あいかわらず連携関係のスキルが強いのも良かったですし、敵の強さもなかなか歯ごたえありました。
とくにアイテムを作らずにララ戦をやったときは絶望しかありませんでしたし。
ストーリーに関してもボリュームは少ないものの悪くはなかったですし、総じて今作は良かった点の方が多い気がします。
キャラは…まあ好みということにしておきましょう。
悪い点はズバリ低予算ゲームなのがバレバレすぎます。
これもう少しなんとかならなかったのですか?
完全にソシャゲの「レスレリアーナのアトリエ」からの流用で、グラフィックレベルもかなり低いです。
それに絆クエストになるとボイスが存在しないなど、フルボイスでないのにも驚きました。
この辺りは今の時代の作品レベルを考えると2段階ぐらい落ちますね。
折角内容自体は良いのに…もったいないです。
また、「ヤドリギ堂」の販売システム。
これは駄目ですね。
完全に作業になっています。
そのうえ物語を進めるうえで無視できなかったりと結構ストレスになりました。
このシステムを使った金策もマイナスでしたし、なにより妖精さんまわりのシステムが分かりにくい。
「ヴィオラートのアトリエ」みたいなのを想像していただけにこれは期待外れでした。
そのほかにもショートカットまわりや、素材を選ぶときにソート重複ができなかったりとなぜか今までのアトリエでできていたことが出来なくなっているんですけど。
わざわざ劣化させたの?
低予算なのは分かりますがもう少しきちんと作ってもらいたかったです。
まあバグは・・・アトリエシリーズの伝統なのでしゃーなしとしましょう。
世間的には大爆死として終わった「紅き錬金術師と白の守護者~レスレリアーナのアトリエ」。
うちの評価は100点満点中80点です。
低予算ゲームで不満点はかなりありますが、やはり調合システムが面白かったのでこの評価になりますね。
ここはアトリエシリーズの心臓部分なので、その部分が面白いだけで「ユミアのアトリエ」や「ライザのアトリエ3」などよりかは各段に上の評価になります。
あくまでうちの個人的な評価になりますが、世間で言われているほど酷い作品ではありません。
興味を持った人がいればぜひプレイしてもらいたいです。