装具の作成も終わり、うち的にはいよいよ退院だと思っていたのですが・・・。
結構ツライ現実を突きつけられます。
ただ入院生活も2か月を超え、入院費や復帰後の職場での立ち位置などを考えると早急に退院をしなければならない現状。
リハビリの先生にも協力して貰い、退院に向けての準備を始めていく事に。
退院への険しい道のりです。
装具を付けての階段昇降
装具を付けての歩行は何とかなるのですが、逆に装具を付ける事で違和感が出るのが段差を始めこの階段昇降になります。
単純に装具は膝折れを防ぐ為に作成しているものなので、脚力が強くなったり踏ん張る力が付いたりするものではありません。
更に装具を付けると右足が30度しか曲がらない事もあり、むしろ足が上げにくくなります。
実際右足が踏ん張れない為、相変わらず左足と手で階段を上る為かなりの体力を消耗してしまいます。
又、段差や階段を降りる時は足が曲がらない分前のめりになるので滅茶苦茶恐怖を感じる為、手すりなど持つ所が無いと降りるのがまあまあ難しい状態です。
結局は階段に関しては手すりを持って左足から一段づず上がり、降りる時も手すりを持って右足から1段づつ降りる事になります。
健常者のようにスムーズに階段昇降は現段階では厳しいです。
ただ、住んでいる家自体2Fなので退院して普通の生活を行うには階段昇降は必須になります。
ひたすら練習をするしかないです。
事前外出による帰宅
2時間だけですが、リハビリの先生付き添いで一度家に戻って生活動作の確認作業というのがありました。
一応装具を付けて杖をもっての帰宅です。
もちろん慣れもあるとは思いますが普通に車にのるのが難しい。
右足はやはり手で持ち上げないと車には乗れません。
いきなり凹みます。
無事家に付いて日常生活の動きを確認していくのですがこれがかなりしんどいです。
階段は13段あるのですが練習の成果もあり問題無く上がれるのですが、普通に色々確認していくうちに足の疲労が蓄積して立つのもつらくなってきました。
やはり右足だけでは無く左足の筋力もまだ完全に戻っていないようです。
更に日常の生活に於いても、下の方の引き出しから物を取ったりする作業が上手くできなかったりとマイナスの連発。
極めつけは装具を外してお風呂に入る練習。
実際は浮力が働くのでもう少し楽に出入りできるみたいですが現状では重労働です。
これらの動作は作業療法士の方が病院に戻ってからリハビリで体に教えていくとの事でしたが、正直退院はまだ無理という残念すぎる結果となりました。
筋力アップと動作の習得に1~2週間は最低でもかかるそうです。
まずは筋力アップ
まずは筋力とその筋持久力の強化をひたすらやる事に。
歩く練習や階段の練習は空いた時間に自分で自主練習する事でまかない、理学療法士のリハビリはひたすら筋トレになりました。
内容は兎に角いろんなパターンのスクワットです。
専用の手すりがあり、腰の角度や座るいすの高さを変更したりしてスクワットをします。
最初は簡単だと思い楽勝気分でしたが、座るいすを少し下げたりするだけで一気に足腰にきて10回連続でやるだけで膝が震えてきます。
やはり筋力と筋持久力の両方がまだまだ回復途中のようです。
実際ここまで本格的に筋力トレーニングのリハビリは今まで行ってこなかったのでこれからどんどん良くなってくる気はしました。
実際以前まで全く筋力がなかった膝下の筋肉も足をあげると硬くなっており確実に回復してきているのは感じます。
ただ1~2週間だと回復する筋力も限られてくるので、やはりこちらも自主練習をある程度する必要があり、病室で出来る自主練習も教えてもらいました。
ここから退院する為に練習の毎日になります。
日常生活復帰に向けての作業動作
理学療法士のリハビリはひたすら筋力の強化を行い作業療法士のリハビリは日常生活での作業動作訓練を行う事になりました。
内容はお風呂の出入り・地面に落ちている物を拾う・水の入った容器を運ぶといったものがメインになります。
一応空いた時間で足上げのトレーニング等はやっていますがメインはまさに日常生活復帰に向けての内容に変わりました。
やっていて一番難しいのはやはり【地面に落ちている物を拾う】動作です。
これは右足を後ろに伸ばして体全体を沈めて地面に手を付ける動作なのですが、左足と腰にかなりの負担がかかるので正直一番難しい動作になります。
一応何か手で掴める場所があればある程度体を沈める事が出来るので問題無いのですが、何も掴める場所が無いと前のめりに倒れそうになります。
ただこれも回数を重ねる事でバランス感覚が付いてくるみたいです。
体幹関係もかなり弱体化しているので異様に体力を使います。
こちらも1~2週間でなんとかなるのだろうか・・・。
まとめ
高いお金を出して制作した装具ですが、中々足の機能を完全回復させるようなものでは無かったようです。
楽観的にこれで退院する事が出来ると思っていたのですがそんなに甘くありませんね。
病院内がどれほどバリアフリーで安全か凄く実感しました。
やはり日常生活に戻るには一筋縄ではいかないです。
ただこの1~2週間はオーバーワーク気味にひたすらリハビリをやり続けるしかなかったです。
結局は自分の意志でどうするかが全てのようです。
なんとか回復してくれる事を信じてやり続けるしか無いです。