アトリエ

ライザのアトリエ3はどうだったのか?

一応クリアまでたどり着いたライザのアトリエ3.

恒例の作品について個人的に感じたことを書いていきます。

あくまで個人的な主観になりますのでご了承下さい。

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世間一般の評価

2023年3月24日発売された【A24 ライザのアトリエ3~終わりの錬金術士と秘密の鍵~】。

発売前には大きなイベントや告知が行われ、さらにはアニメ化の発表など大きな話題を生んでいました。

しかしいざ発売されてみると、全ハード合計での初週売上は6万3,000本

正直かなり期待外れの数字ですね。

前作の【ソフィーのアトリエ2】が4万1,000本だったことから、少しは回復したようにはみえます。

ただ【ライザのアトリエ2】が初週15万本だったことからも、かなりまずい結果だと言わざるを得ません。

一応決算期の数字では29万本にまで売上は伸びていますが、それでもライザシリーズとしては現段階で最低売り上げ本数です。

ただアトリエシリーズはもともと数十万本も売り上げるシリーズではありません。

ライザシリーズがでるまでは、【メルルのアトリエ】の20万本がシリーズ最高売上でした

【ライザのアトリエ】の100万本が異常なだけだったのです。

なのでうち個人としてはさほど気にならない数字なのですが、世間一般では【爆死】と大きく騒がれることに。

まあうち的にはこの5年間のつけだと思いますね。

シリーズごとに新しい主人公と新し世界がアトリエシリーズのうりでしたが、この5年間はライザとソフィーに頼りっきりでアトリエシリーズのうりが完全に無くなっていました。

特にライザのキャラ人気は爆発的で、ゲームは知らなくてもキャラは知っている人も多く存在しています。

そのことに胡坐をかいていた結果ですね。

ちょっと開幕から辛辣な評価ですが、今回の件でガストちゃんも我にかえったと思います。

良かった点

いきなりマイナスなことを書きましたが、もちろん良かった点もたくさんあります。

当初の宣伝通り、グラフィックレベルはアトリエシリーズ過去最高でした

特にキャラの表情もいきいきしており、アトリエ特有の丁寧な背景もとてもきれいだったと思います。

アトリエシリーズは世界観が命なので、その世界観はよく表現されていました。

次に良かった点はやはり物語です

ライザシリーズ三部作のラストということで、どういった終わり方をするのか気になっていましたが素晴らしかったです。

今までの伏線は奇麗に全て回収し、ライザが旅に出る理由もストンと腑に落ちました。

なにより【ライザのアトリエ】のサブタイトルにもなっていた、秘密の隠れ家で終わらせるのは本当に良かったです。

結構アトリエシリーズの三部作ラストって、すこし回収しきれずに終わる事が多いのですが今回は完璧でした。

本当に一つの大きな物語が終わったのを感じる物語で非常に良かったと思います。

ただこれらの良い点を打ち消すぐらい、今回は悪い点が多かったのが残念でした。

悪かった点

今回は正直かなり悪かった点が目立ち、ストレスを感じながらプレイすることが多かったです。

その最大の理由は2つ。

1つはシステムの詰め込み過ぎ

もう1つはオープンワールドマップでしょう

まずシステムですがとにかく今までのシステムを全部詰め込んでいました。

正直うちでも頭がこんがらがったのに、一般ユーザーは100%ついてこれなかったと思います。

戦闘にしてもキャラを変えるメリットがほとんどないくせに、操作はリアルタイムでやることが多いとかなりストレスを感じました。

折角【ソフィーのアトリエ2】の戦闘システムが良かっただけに残念すぎます。

同時に物語のメインシステムとなる鍵も複雑すぎて、全然戦闘や調合に活かしきれませんでした

これも他のシステムが多すぎたのが原因。

ここは鍵のシステム一本で作ったほうがよかったですね。

しかもスーパーレアキーを作らないとクリアできないクエストなんかもあって、全然優しくなかったです。

ターゲット層がブレブレでしたね。

そして2つ目はやっぱりオープンワールドがマッチしていませんでした

無駄にマップが広くて分かり難く、雑魚敵も無駄に固いのでストレスがたまる一方で楽しくなかったです。

【フィリスのアトリエ】以来のオープンワールドということで進化はしていましたが、根本的にアトリエのシステムと相性が悪すぎますね。

やはりここは無理に今風にする必要はなかったと思います。

そして今回うちの中で最悪だったのが、錬金システム

アトリエシリーズのキモともいえる錬金システムが史上最悪のできでした。

とにかく【ライザのアトリエ】の時からなにも変わってません。

変わった風にみせるために、無駄なシステムを詰め込んだだけでした。

正直このあとのやり込み編も、あまりやる気が起こりません。

そもそもツリー型錬金は初心者向けの調合システムなので、ここから広げるのは難しいとは思います。

それでも工夫していくイノベーションこそが、アトリエシリーズが25年続いている理由でした。

今回はそれが全く見られません。

はたして調合時の鍵につてい、どこまで作り込みをしたのか?

本当にシステムとして機能していたのか?

リンクコールは残すべきだったのか?

などなどあげ出したらキリがありません。

せっかく【ソフィーのアトリエ2】のパネル錬金がうまい具合いに進化していたので、比較すると酷い内容だったと感じてしまいました。

あとはオープンワールドにしたことで、バグも多かったですね。

まあアトリエシリーズにバグはつきもので、うち的にはリセットするのは日常茶飯事なので気になりませんでしたが一般ユーザーからすると不満だったと思います。

そういった意味でも悪い点が多かった作品でした。

総論

うち的に【A24 ライザのアトリエ3~終わりの錬金術師と秘密の鍵~】の総合評価は50点です。

アトリエシリーズ過去最低点数で、60点をきったのは初めてですね。

極論からいうと、ストーリー以外良かった点がありません。

ある意味制作陣はライザのキャラ人気という毒薬に完全にやられてしまいました。

その証拠に事前の人気とはうらはらに、ゲームを肯定する意見がネットでもほとんど見られませんし、動画の再生数なんかもかなり低い状況です。

一応このあとやり込み編もやっていきますが、調合システム自体は駄目なので淡白な内容になるでしょう。

アトリエシリーズは調合でアイテムを作っていくアイテムゲーです。

ライザやソフィーのキャラゲーではありません

今回の失敗を糧に1年以上間をあけて、新しいアトリエシリーズをつくっていってもらいたいですね。







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