一応クリアまでは終わらせたユミアのアトリエ。
実際のところ面白かったのか?
マリーのアトリエから全シリーズをクリアしているうちとして感じたことを書いていきます。
あくまで個人的な感想なので悪しからず。
世間の評価は?

今回のユミアのアトリエは、発売前から結構話題になっていたと言えるでしょう。
海外のメタスコアも81点と、アトリエシリーズとしてはまずまずの数値。
さらに人気Youtuberなども反応しかなりの盛り上がりを見せていました。
そのおかげもあってかアトリエシリーズ最速で30万本突破を達成。
国内ランキングでも「モンスタハンターワイルズ」を抜いて堂々の1位と、昔のアトリエでは考えらないスタートダッシュを決めたのです。

ただそれ以降は…売上の情報が出てないことを見ると尻切れ蜻蛉になったみたいですね。
正直体験版の時点でかなり賛否両論渦巻いていました。
うちも体験版をやってみてカメラアングルやUI周りなど基本的な部分が気になった記憶があります。
こういった状況で販売された本作ですがまさに賛否両論のままというのが正直なところでしょう。
悪くはないけど良くもない。
面白いけどハマるほどではない。
多くの人がこのように感じたのではないでしょうか?
色々な面で中途半端な感じがぬぐえなかった今作。
ではユミアのアトリエは何が良くて、何が駄目だったのかを見て行きたいと思います。
ユミアのアトリエの良かった点

まず最初に良かった点は、きちんとオープンワールドしていたところでしょう。
初めてオープンワールドに挑戦した「フィリスのアトリエ」から約9年。
よくぞここまで進化したと感慨深くなりました。
前作「ライザのアトリエ3」では目立っていた荒さがほぼほぼなくなり、普通のオープンワールドゲーとなっていたのです。
やっぱりこの業界の成長スピードって凄いですね。

そんなオープンワールドの世界でも、アトリエらしさはきちんと残っていたところも高評価でした。
雰囲気的にはライザシリーズを世襲していて、このスタイルで今後も作品を作っていくと思われます。
この辺りは古参のアトリエファンからすると賛否あると思いますが、うちはこれでいいと思いますね。
やっぱり一番売れた作品の世界観をブラッシュアップしていくのは、企業として当然のことだと言えるでしょう。
音楽に関しては以前のようなケルト調を強めて欲しい気もしますが…。
まあ、これはうちの個人的な好みです。

後は発売当初から賛否が溢れかえっていたキャラクターデザイン。
ユミアがよく主人公っぽくないって叩かれていましたが、バリバリアトリエシリーズらしい主人公でしたね。
ストーリーがどちらかというとネガティブよりだったこともあり、奇麗にマッチしていた思います。
後、敵キャラのコルレオニスなんかもいい味が出ていました。
この辺りはアトリエシリーズならではの安定感といったところでしょうか。
基本的には「ライザのアトリエ3」を大幅に進化させたイメージの今作。
普通に良質なオープンワールドゲームだったと言えるでしょう。
ユミアのアトリエの悪かった点

悪かった点に関してはカメラワークやUI周り、クエストの不親切さにマップが高低差に対応していないなど細かいところはかなりありました。
この辺りは今後の改善ポイントですね。
ただそれよりも深刻だったのがゲームの難易度と調合システムです。
とにかくゲームが簡単すぎました。
アトリエ初心者の新規層を取り込もうとしたのだと思いますが、序盤に強い装備を造ればそのままオートで進むような形は最悪だと言わざる得ません。
そもそもアトリエシリーズは試行錯誤して強いアイテムを作ることで、物語を優位に進められるのがウリだと言えるでしょう。

そのため、ゲーム難易度はある程度高い方が間違いなく面白いのです。
実際にシリーズでも「エリーのアトリエ」や「トトリのアトリエ」のように、高難易度の方が評価が高く人気がありました。
それなのにこのヌルゲーっぷり…。
これはあかん。
折角の戦闘システムもただのボタン連打で終わってしまいました。
同時にアイテムや装備の微調整もきちんとやってないのか、中盤辺りで無双できるようになるのは駄目すぎます。
HP吸収の「カーススポイラー」と「闘志のバンクル」があれば、回復アイテムの存在がなくなるなど滅茶苦茶でした。

そして一番最悪だったのが調合システム。
アトリエシリーズにおいて調合システムは心臓部分です。
それが全然深みもなく簡単に品質999のチートアイテムが作れまくれるってどういうことですか!
レイシピ解放に残響片を集めるだけの作業ゲーになってるんですけど。
これだと別に調合部分いらなくないですよね?
別にアトリエにせずにオープンワールドのRPGにすればいいと思います。
こういった発言をすると古参厨と呼ばれたりするのであまり言いたくないですが、今作の錬金システムは酷すぎました。
この辺りは本当に残念としか言いようがありません。
次回作は調合システムの改善だけは絶対にやって欲しいです。
評価

うちの中での「ユミアのアトリエ」の評価は70点といったところでしょうか。
総評をいってしまうと中途半端の一言に尽きると思います。
実際に普通のRPGだと80点ぐらいの出来だと言えるでしょう。
ただアトリエシリーズとして考えると及第点には遠く及ばない50点以下の出来に感じました。
やはり調合システムの不備が大きすぎますね。
正直なところ次回作がどうなるかは分かりません。
新しい試みは試みでチャレンジしつつ、アトリエの根幹である調合システムはも詰め直してほしいですね。