2025年最初の冬アニメ。
現時点ではかなり明確に評価が分かれていますね。
やはり作画崩壊している作品なども何個か見られていて、昨今のアニメ業界の厳しさを痛感しとります。
この辺りは本当に何とかならないのでしょうか?
今回はそんな2025年冬アニメの中で、うちが個人的に覇権候補だと感じた作品を3つ紹介しようと思います。
一応続編扱いとなる「薬屋」や「わた婚」などは省いて選んでみました。
あくまでうち個人の意見なのでそこはご了承下さい。
ます1つ目に紹介するのは「メダリスト」です。
もはやこれは文句なしでしょう。
原作は「月刊アフタヌーン」で掲載されている漫画で、フィギュアスケートを題材としたスポ根作品になります。
2024年5月の第48回「講談社漫画賞」で総合部門を受賞するなど、次にくる作品として注目されていました。
原作者のつるまいかがだ先生が声優の春瀬なつみさんの熱烈なファンということもあり、春瀬さんが趣味にしているフィギュアスケート観戦からこの漫画が生まれたという強烈すぎるエピソードなど一部界隈では結構注目されていたのです。
そしていざアニメでは主人公である結束いのりの声を春瀬さんが担当することになり、原作者が限界突破したことで話題になっていました。
このようにアニメ放送前から注目度の高かった「メダリスト」ですが、色々と不安要素があったのもたしかです。
その理由の1つが制作会社が「ENGI」だったことでしょう。
会社自体は「KADOKAWA」がバックについていて、作画能力や制作能力が低いわけではありません。
それでも過去作がどれもパッとしないんですよね。
特に「艦これ」なんかは原作の良さを破壊しつくしており、かなり酷評をうけていたのです。
そのため「メダリスト」もヤバいのではと感じていたのですが…完全に杞憂に終わることとなりました。
とにかく1話目から躍動感あるスケーティングの作画をはじめ、原作に対するリスペクトも感じられ素晴らしい出来を見せつけてきたのです。
「ENGI」さん、疑ってすみませんでした。
もともと原作のポテンシャルが非常に高いため、このクオリティで作られたら失敗するわけがありません。
現時点でも海外サイトを始め1位を連発している「メダリスト」。
この人気なら間違いなく2期もあると思います。
今期のアニメの中でも頭1つ突き抜けていると言えるでしょう。
2つ目は「悪役令嬢転生おじさん」です。
こちらも「メダリスト」同様にアニメ放送前から話題に上がっていた作品ですが、想像以上にぶったまげました。
原作は「月刊ヤングキングアワーズGH」に連載されている漫画作品で、「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門で4位に入賞するなど注目度の高かった作品になります。
内容としては使い古されきった乙女ゲームへの異世界転生もので、正直普通なら完全にスルーしてしまいそうな作品でした。
ただこの作品がぶっ飛んでいるのが乙女ゲームの悪役令嬢に転生したのが、屯田林憲三郎という52歳の公務員なのです。
この人物が滅茶苦茶面白いんですよね。
まず「善良なオタク公務員」を自称するだけあって、なんだかんだ悪役令嬢になりきってしまうんです。
さらに子供のいる既婚者ということでそこに親目線のホッコリした内容もブレンドされ、今までの悪役令嬢転生ものとは完全に一戦を介していました。
かなりギャグよりの作風もちょうどいい塩梅で見ていて本当に疲れません。
キャラデザや作画などはありきたりで特徴がないのですが、逆にだからこそ屯田林憲三郎という人物の異質さがおもいっきり引き立ってクセになってしまいました。
「メダリスト」同様に海外のアニメサイトでもなぜか人気が爆裂し、つねにTOP5以内に入る状態になっとります。
これは完全に企画勝ちですね。
一見すると取っ付き難い今作。
是非騙されたと思って一度見てみて下さい。
嵌ること請け合いですよ。
3つ目に紹介するのは「戦隊レッド 異世界で冒険者になる」です。
これ、一言でいうと、とち狂ってますね。
タイトルから分かる通り内容はどこにでもある異世界ものなんですが、その異世界転生したのがニチアサとかでよく見る戦隊ヒーロなんですよ。
もうこの時点で何を言っているのか私にもわかりません。
調べてみるとこの作品は「月刊少年ガンガン」で連載されている漫画作品だそうです。
うちは全く知りませんでした。
作品自体は一応ギャグアニメになるのでしょうか?
どこまで本気でどこまでおふざけなのか全く分からないのが、とても不思議な感じになります。
またヒロインのイドラのツッコミの間とフレーズが面白過ぎますね。
見た目も可愛いですし。
そしてアニメで感じたのがこの作品を作っている人達は、間違いなく特撮好きなのがわかります。
よくよくみれば制作会社は「マクロス」でお馴染みの「サテライト」という時点で少し納得してしまいました。
ていうか「悪役令嬢転生おじさん」といい、今期の異世界ものはパンチが強すぎるんですけど。
しかもこの作品、ツボにはまったのはうちだけではなく、海外人気もすさまじいことになっとります。
もう今の時代、何が人気になるか分かりませんね。
若干出オチ感はしなくもないですが、今後どれぐらい人気をのばしていくのか楽しみな作品です。