1990年代後半。
いよいよ新たなる【最強世代】と呼ばれた1995年生まれのお馬さん達が活躍する時代に!
そしてここからはガッツリとアニメ一期の内容になります。
結構ウマ娘ってストーリー性のあるお馬さんを主役にしていきますが、やはりある程度クラシックで活躍したお馬さんがメインになっていきますね。
そんな訳で今回は1990年代前半にも引けを取らなかった1998年のクラシック路線の主役馬達が登場。
それでは5頭紹介していきます♪
グラスワンダー
とかいいながらいきなりクラシック路線には参加出来ない外国産馬さんからご紹介。
みなさん大好き【グラス】ちゃんです。
耳ピトで大人気ですね。
アニメでは中盤【宝塚記念】で【スペシャルウィーク】を倒したお馬さん。
史実では【スペシャルウィーク】のライバルとして結構戦っており、実は一度も【スペ】ちゃんに負けていないんです。
特に有名なのが【スペシャルウィーク】の引退レース【有馬記念】。
競馬史に残る死闘の一つとして語り継がれています。
只アニメでは【スペシャルウィーク】が主人公だったので、【有馬記念】よりもその前の【ジャパンカツプ】での【モンジュー】戦で終らしたかったんですね。
残念。
では史実での【グラス】ちゃんはどんなこのお馬さんだったのでしょうか?
実はアニメでも語られているように外国産馬と言うだけでは無く怪我に悩まされて3歳(旧4歳)時点で殆どのレースを棒に振ってしまいます。
しかしそこから完全復活すると怪物ぶりを発揮します。
1998年【有馬記念】1999年【宝塚記念】【有馬記念】と三連覇し、【スピードシンボリ】以来史上2頭目となる【グランプリ三連覇】を達成したのです。
これすごいんですよ。
会長でさえ2連覇がやっとだったんですから。
そんな【グラス】ちゃんですが最後の最後まで怪我に悩まされ続けました。
ただその度に復活し【トウカイテイオー】同様に【奇跡の名馬】として大人気のお馬さんでした。
恐らく【スペシャルウィーク】か【グラスワンダー】かでどちらをアニメの主人公にしょうか迷ったんじゃないですかね?
そんな天才馬【グラスワンダー】の二つ名ですがお馴染み怪物シリーズ【栗毛の怪物】です。
ただうち的にはその復活を見ていたファンから呼ばれていた【不死鳥】の方が好きですね。
そのお馬さんの競争馬としての生き様そのものが二つ名になっていてカッコいいですね。
【フェニックスグラスちゃん】!
スピンオフでいいのでこのお馬さんのストーリーも見て見たいですね。
キングヘイロー
JRAのCMがカッコよすぎてうち的には凄く印象に残っているお馬さん。
負けても決して下を向かない【緑のメンコ】。
アニメでは少し弱めの出演でしたが、この時代の立役者となった一頭です。
まずこのお馬さんは凄い良血のお馬さんです。
ようするにエリート中のエリートでウマ娘でも良いところのお嬢さんみたいに描かれてましたね。
ただこのこのお馬さんアニメであったとおり兎に角勝てない。
【セイウンスカイ】【スペシャルウィーク】と【三強】を形成していましがこの2頭に負けっぱなし。
古馬になってからは距離適性と【タイキシャトル】の引退からスプリンター~マイル路線に進みますが、ここでも【アグネスワールド】【ブラックホーク】ら強豪に勝てない。
結局はG1戦10連敗。
そして11戦目になるスプリントG1【高松宮記念】。
ここで【キングヘイロー】はゴール直前遂に【アグネスワールド】【ブラックホーク】ら宿敵を大外から抜き去り始めてG1戦を勝利します。
遂に良血馬としての血統を証明したのです。
この時の2着馬に乗っていたのがかって【キングヘイロー】と共に初めて【日本ダービー】に出場して惨敗した当時デビュー3年目の【福永祐一】騎手。
【キングヘイロー】と【福永祐一】騎手との物語も凄い感動する内容なので機会があればまた紹介したいと思います。
そんな【キングヘイロー】の二つ名ですがこれは有名ですよね。
ズバリ【不屈の魂】。
そういえばウマ娘でも絶対『ムリ~』って言わなかったですよね。
それだけにもう少し活躍させてほしかったです。
エルコンドルパサー
『エルコンンドルパサーでーす♪』でお馴染み【エルちゃん】です。
アニメ一期では【スペシャルウィーク】のライバルとして登場しました。
でもどちらかと言うと史実では【サイレンススズカ】や【グラスワンダー】との絡みの方が多いんですけどね。
まあウマ娘でも片言日本語だった事からわかるように、このお馬さんも外国産馬なのでクラシックとは無縁の裏街道を歩みます。
とかいいながら何故かアニメでは【日本ダービー】に出て7ますが・・・。
史実では当然出場していません。
これうち的にはう~んな感じです。
【セイウンスカイ】だけでは弱いと思ったのか。
それとも最後の【ジャパンカップ】につなげる為だったのか。
ここは少し残念です。
そしてこのお馬さんですが当初は気が弱くきちんと走るか心配されていたぐらいだったんです。。
しかし実際走らせてみると全然そんなことが無い化け物さんでした。
血統からマイル向きだったこともありあっさりとG1戦【NHKマイルカップ】を制覇。
その後GⅡ戦【毎日王冠杯】では当時覚醒した無敵の【サイレンススズカ】にただ一頭くらいつき2着に。
実は【エルコンドルパサー】が日本で負けたのはこの【サイレンススズカ】だけだったんです。
覚醒した【サイレンススズカ】のチートっぷりが分かりますね。
そして【ジャパンカップ】でも女帝【エアグルーヴ】を抑えて勝利!
当然こんなに強いお馬さんなので年明けの1999年には長期プランでフランスへ遠征し、G1戦【サンクール大賞】を見事制覇。
そして世界最高峰の【凱旋門賞】に出走。
残念ながら【モンジュー】に半馬身差で負けるものの、【勝利馬は2頭いた】と言わしめる大活躍。
これアニメでも再現されていましたね。
実際に現在に至るまでこの【エルコンドルパサー】が一番【凱旋門賞馬】に近かったと言われています。
こんな【エルコンドルパサー】ですがこの【凱旋門賞】を最後に引退してしまいます。
日本に戻ってきて【有馬記念】等のレース参戦に期待していたのですが残念です。
アニメでもその後のレースには出走していませんでした。
それでもフランスでの実績から【スペシャルウィーク】【グラスワンダー】を抑えて年度代表馬の栄誉を手にしています。
そんな【エルコンドルパサー】の二つ名はご存じ【怪鳥】。
実質日本では2年間だけの競争馬生活でしたが、強いお馬さんとして記憶に残る名馬でした。
スペシャルウィーク
アニメ一期というかウマ娘自体の主人公【スペシャルウィーク】さんです。
ウマ娘の設定でもあった通りこのお馬さん生まれてすぐに母親を亡くしており、人の手で育てられたお馬さんです。
しかしウマ娘ではこのお馬さんの特徴を凄くとらえていますね。
特に【セイウンスカイ】に負けた【皐月賞】は実際でも+10Kと明らかに太りすぎで負けました・・・。
ただきちんと調整すれば強いのがこのお馬さん。
【日本ダービー】ではきちんと借りを返します。
なんかアニメでは出場出来ない【エルコンドルパサー】と同着になっとったけど。
無理矢理ライバルにしようとしていますね。
ただ本当のライバルはこの後【宝塚記念】で激突する【グラス】ちゃんなんですけどね。
ていうかその前にアニメでは軽く流されてますが、【菊花賞】で大逃げレコード炸裂させた【セイウンスカイ】に又負けています。
なんかこのムラッ気もこの馬の魅力ではありますね。
ただ【サイレンススズカ】や【グラスワンダー】【エルコンドルパサー】達が回避した【ジャパンカップ】では見事日本代表として【凱旋門賞馬】である【モンジュー】を倒しして優勝します。
そんな輝かしい実績をもっているお馬さんと言う事もあり、この年の【有馬記念】を最後に引退を発表。
最後の【有馬記念】では【伝説の一戦】となります。
そして長い写真判定の末【グラスワンダー】に敗れて優秀の美を飾る事は出来ませんでした。
正直アニメ一期は【サイレンススズカ】よりこの【グラスワンダー】と【スペシャルウィーク】とのお話の方がうち的には良かった気がしますね。
でもこのお馬さんを【ウマ娘】のメインにしたのはやはり制作陣の競馬愛を感じますね。
こんな【スペ】ちゃんの二つ名ですがやはり一番有名なのが【日本総大将】です。
【モンジュー】を撃破した【ジャパンカップ】。(アニメでは【ブロワイェ】って名になってましたが)
この印象がみんなの記憶に焼き付いているんでしょうね。
ただアニメ二期では完全にお笑い担当になっているんですが・・・。
まあこれも含めてみんなの【スペ】ちゃんです。
セイウンスカイ
ウマ娘では自由奔放な気分屋さんで描かれている【セイウンスカイ】ちゃん。
【スペ】ちゃん入学時に【ハルウララ】と一緒に一番最初に仲良くなったウマ娘ですね。
飄々としたウマ娘でレースになればスゴイ力を発揮する感じで描かれています。
しかし史実での【セイウンスカイ】というお馬さんは涙なしでは語れない出生があります。
このお馬さんが生まれた【西山牧場】は経営難に陥り200頭いたお馬さんのうち3頭を残して廃馬処分する事になったのです。
その3頭のうちの1頭が【セイウンスカイ】ちゃんだったんです。
なんとか廃馬をまぬがれた【セイウンスイカイ】。
しかし現実は残酷でした。
【セイウンスカイ】ちゃんを引き取る予定だった日になっても調教師は引取に現れる事はありませんでした。
ムゴイ。
そんな絶望的な状況でしたが奇跡が起こります。
当時調教師になりたての【保田】調教師がこのお馬さんを引取る事になったのです。
そこから【保田】調教師と【セイウンスカイ】のサクセスストーリーが始まるのです。
これだけでスピンオフいけます。
ただ当時の【セイウンスカイ】ちゃんには2つの弱点があり、とてもG1戦を勝てるようなお馬さんではありませんでした。
一つは馬体のバランスが非常に悪かったのです。
これは調教でなんとか克服する事が出来ました。
もう一つが気性難です。
ウマ娘でもゲート入りを嫌がったりと気分屋で描かれていますね。
その為デビューは4歳になってからで当時のクラシック路線には無縁かと思われていました。
しかしいざデービューすると連勝街道まっしぐら。
一躍【スペシャルウィーク】【キングヘイロー】とならんでクラシック路線の主役に躍り出ます。
そして遂にクラシック【皐月賞】でライバル2頭を抑えて見事G1戦をもぎ取るのでした。
只周りの評価は【皐月賞】自体【スペシャルウィーク】の馬体重+10Kのお陰での勝利であり、フロックという見方が大半でした。
そして残念な事にそれを証明してしまうかのように【日本ダービー】では【スペシャルウィーク】に4着と惨敗。
アニメではこのシーンで走りながら泣いている【セイウンスカイ】に涙腺崩壊しました。
逃げ馬という事もあり評価が低かったのもあると思いますがなんとも言えない現実。
しかしそれを覆したのが1998年【菊花賞】。
ここアニメではめっちゃ簡単に流されていますが、京都3000m【セイウンスカイ】の逃亡劇。
当時の芝3000m世界記録レコードでの勝利。
決してフロックでは無く開業したばかりの厩舎と廃馬を免れた馬との努力が生み出した奇跡であり現実でした。
その後【セイウンスカイ】はG1戦では入着をするものの勝ちきれない戦績が続きます。
それでもGⅡ戦ではその後も2勝しておりやはり強いお馬さんでした。
しかし残念ながらもはやお馴染みの【屈腱炎】で引退するのでした。
この辺りを語りだすと止まらなくなるので機会があれば又紹介したいと思います。
そんな【セイウンスカイ】の二つ名は【トリックスター】ってのが有名ですがうち的には絶対【芦毛の逃亡者】ですね。
お馴染みの逃亡者シリーズですがやっぱり逃げ馬は逃亡者でないとダメです。
やはりこちらの方がロマンがあります。
そして【セイウンスカイ】の墓石にはこんな言葉が。
『青雲の空を駆け抜けた稲妻よ永遠なれ』
ウマ娘でももう少し活躍をして欲しいですね。
キングヘイローの騎手は福永洋一ではなく福永祐一ですねー