最後の最後まで最悪としか言いようがない終わり方をしてしまった「ささやくように恋を唄う」。
作画崩壊に放映延期のうえ制作会社倒産とどうすればここまで酷い結末になるのか謎すぎました。
近年アニメ業界の過度なスケジュールや、クール問題など問題が噴出しまくっていますね。
「ダンまち」も延期しまくっていますし。
どうなるのか不安しかありません。
今回はそんな中でもうちがこれは残念過ぎたと感じたアニメを3つ紹介したいと思います。
2023年秋アニメとして始まり、最終的に2024年2月に最終話が放送された「豚のレバーは加熱しろ」。
逆井卓馬先生による異世界ファンタジー作品で、電撃文庫で連載されていた作品になります。
作品自体は2024年3月に完結しており、偶然なのかアニメが炎上終了したあとに原作も終了してしまいました。
物語としてはいわゆる異世界転生もので、主人公が豚に転生しヒロインのシェスと共に王都への旅を繰り広げるという内容。
物語的には王道に思えますが、かなり謎解き要素が多くてミステリーの側面が強い作品になります。
そのため一部界隈ではかなり人気があり、電撃文庫大賞を受賞するなどアニメ化発表時にはかなり期待されていました。
それがふたを開けてみると…。
作画崩壊を連発させたうえに放送延期のフルコンボを叩きこんできました。
さらに延期された最終話も紙芝居状態。
人の心とかないんかい。
制作会社の「project No.9 」自体、そんなに悪いイメージは今までなかったんですが…。
実際に同じクールに放送されていた「ひきこまり吸血姫の悶々」などは素晴らしい作画を見せていたのです。
それがなぜ「豚レバ」だけこんなことになってしまったのでしょうか?
物語としては現実世界に戻ってきて、ここから本編が始まるというような流れで2期以降を期待していた人も多かったはず。
うちもその1人でした。
ただこの内容では当然アニメ2期の話など出るわけがありません。
折角の上質なラノベ作品がこんなことになってしまい無念の想いで一杯です。
まさに現在のアニメ制作現場の闇が如実に表れた作品だったと言えるでしょう。
アニメ制作会社ボンズ25周年記念作品として、鳴り物入りで発表されたオリジナルアニメ「メタリックルージュ」。
伝説のアニメ「ラーゼフォン」の出渕裕監督が19年ぶりにボンズとタッグを組むことから、先行上映が行われるなど大きな注目を集めていました。
実際作画や戦闘シーンは申し分なく、キャラも魅力的で当たる要素は滅茶苦茶あったと思います。
しかし結果は放送が進むにつれて話題に上がることなく完全に埋もれてしまうのでした。
何故作画崩壊もしていないのにこのような結果になったのか?
それは純粋に面白くなかったからです。
とにかく設定を詰め込みすぎて内容が全然わかりませんでした。
そのうえ説明もおざなりな感じが強く、序盤から主人公達の目的や行動原理が意味不明だったのです。
さらに物語が盛り上がる中盤から後半にかけては何の脈略もなく新しいキャラが次々にでてくる始末。
正直見ていてしんどかったです。
後で見返すと物語自体はかなり複雑で寝られており、キャラのバックストーリもしっかりしていました。
しかしそれを全く生かし切れていないのです。
そしてその状況を生み出してしまったのが1クールという制約でした。
正直この内容の物語を1クールに収めるのは完全にムリゲーでしょ。
ぶっちゃけ4クールぐらいかけて展開する作品だったと思います。
逆に丁寧に物語を映像化していけば、当初の期待通りに化ける可能性があったのではないでしょうか?
昨今、原作がある作品のアニメ化において、度々問題となっている尺問題。
オリジナルアニメでありながらその影響をモロに被った作品だったと言えるでしょう。
2024年夏アニメとして放送された「魔導具師ダリヤはうつむかない」。
原作は甘岸久弥先生によるラノベ作品で、MFブックスで連載されています。
内容自体はよくある転生もの。
現世では過労死というヤバすぎる内容で命を落とした日本人女性がダリアという女性に転生して人生を送る物語です。
このダリアという女性が魔導具師として前を向いて進んで行くんですが、この世界観やキャラが本当に良いんですよね。
実際に原作小説もかなり人気が高く、アニメ放映前には「このライトノベルがすごい!」2位になっていました。
そのためアニメ化に多くのファンが歓喜したのですが、その喜びは一瞬で消え去ることになります。
放送前から下請会社に北朝鮮の会社が関わっていることが判明。
このことから不安視する声が散見されることになるのです。
そしていざアニメが始まるとそれはもう酷いものでした。
作画崩壊や場面の使いまわしは当たり前。
ストーリーも無駄な展開をダラダラと続け一切の起伏無し。
もはや画面の前で呆然となる事しかできませんでした。
当然こんなありさまですから2期の話なども当然ありません。
2024年はどうしても「ささ恋」の件がクローズアップされがちですが、このダリアもかなり酷かったと言えるのではないでしょうか。
2025年はこういったアニメ化による被害がでないことを心から祈るばかりです。