まさかの金曜ロードショー2時間枠で放送を開始した【葬送のフリーレン】。
はやくも2話も放映され、いろいろな評価がでてきました。
2023年秋アニメで一番の話題作となっている今作。
率直な感想を書いていきます。
葬送のフリーレンとは
原作山田鐘人先生、作画アベツカサ先生によるファンタジー作品【葬送のフリーレン】。
現在も週刊少年サンデーで連載されており、現在11巻まで発刊され1,000万部を突破している作品になります。
2021年にはマンガ大賞を受賞し、第25回手塚治虫文化賞新生賞を受賞するなどとんでもない話題作なんですね
なのでアニメ化は多くのファンが待ち望んでおり、放送前から「約束された覇権アニメ」とまで呼ばれていました。
ストーリー的にはかつて魔王を倒した勇者パーティの一人であったエルフの魔法使いフリーレンが、人間について知るための冒険を行う物語になります。
ファンタジー漫画らしく剣と魔法それに魔族や魔物といったデフォルトな要素はもちろん存在しているのですが、この作品はどちらかというと生死観をメインにした作品になるんですよ。
そのためにバトルシーンやアクションシーンよりも、登場人物の内情を描いた作品になりませす。
敵である魔族にもそれぞれバックストーリーがあるなど、うちは少し【鬼滅の刃】に似たイメージも少し感じました。
そして今作の特徴は何とも言えない独特の世界観にあります。
「永遠に近い時を生きる」とされるエルフ。
そのエルフである主人公のフリーレンに合わせるかのように、ゆったりとした世界観が何とも言えないんですよね。
その雰囲気と作品のテーマが相まって、かなり泣ける作品なんです。
ちょうど同じく金曜ロードショーで放送されていた【ヴァイオレットエヴァーガーデン】をイメージしていただけるとしっくりくるかと。
そのうえジブリ作品のような雰囲気もあり、そりゃ放送されるまえから覇権と呼ばれるのも分かります。
そんな期待の中放送が始まった【葬送のフリーレン】。
視聴者の反応はどうだったのでしょうか?
世間一般での評価
【葬送のフリーレン】はアニメの常識を覆して、9月29日に金曜ロードショーでの2時間放送が行われました。
主題歌はYOASOBYさんの【勇者】と、【推しの子】や【水星の魔女】と同じですね。
おそらく今回初めて【葬送のフリーレン】を見た人の多かったと思いますが、その評価はほとんどが高評価の嵐となりました。
とくに「序盤からすでに面白い」や「涙腺が崩壊した」なんて意見が散見されています。
早々直前からSNSではトレント入りを果たしており話題にはなっていましたが、正直ここまで高評価になると思いませんでした。
そして注目の視聴率は6.8%。
数字的には微妙に感じますが、最近の金曜ロードショーの中では悪くない数字でした。
とくになんとなく見た人の評価がとても高く、継続視聴を決めた人も多かったみたいですね。
もちろん中にはイメージと違ったり、「2時間枠で放映した意味がわからない」という意見も散見されました。
それでもおおむねこの試みは大成功だったのではないでしょうか?
作品の風潮じたいが人を選ぶところがありますが、【鬼滅の刃】や【進撃の巨人】のようなメガヒット作品になる可能性がありそうです。
個人的な感想
個人的な感想としては、想像のはるか上をいっていたと思います。
とくに【葬送のフリーレン】で一番大事な部分になる、時間の流れを表す描写が見事でした。
映像と音楽によりここまで鮮明にイメージが具現化されるのかと驚きの一言です。
もちろん現段階では作画も素晴らしく、2時間があっという間でした。
うち的には2時間の間でシュタルクの登場までやるのかと思っていたのですが、じっくりと時間を使って丁寧に物語を進めていましたね。
これはかなりポイントが高いです。
ただ原作に忠実なのかすでにフェルンの作画が丸いのが少し気になりましたが…。
できれば徐々に丸くしてほしかったです。
おそらく物語のペース的に断頭台のアウラ戦までぐらいは進みそうですが、この時点でアニメ二期を期待せざるを得ませんね。
放送時間も【鬼滅の刃】を意識してか、23時方法というのも局が力を入れているのが分かりますし。
できればアニメで黄金卿編までやってほしいです。
秋アニメの覇権となるのか?
現段階では申し分のなかった【葬送のフリーレン】。
ただ2時間枠として準備をしていたこともあり、クオリティの高い作品が提供できた感じは否めません。
今後同じクオリティで作品が提供できるのか気になりますね。
もう一つの覇権アニメ候補である【薬屋のひとりごと】と比較しても、スタートダッシュは【葬送のフリーレン】の方が評価が高めです。
その他にも今期は【SPY×FAMILY】や【進撃の巨人】など、国民的なレベルのアニメも放映されているんので気は抜けません。
それでも個人的には一番覇権アニメに近いと思いますね。
今後どこまでこのクオリティが維持できるのか。
また今作が大きなテーマとしている人の生死観がどこまで伝わるのか楽しみで仕方ありません。
まだ見ていない人はぜひ、一度ご視聴されることをオススメします。