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オリジナルアニメ映画 不思議の国でアリスと

現在「鬼滅の刃」のアニメ映画がとんでもないことになっとりますね。

公開1ヵ月半で299億円とかいう訳の分からない数値になっとります。

ただヒットする作品があれば大コケする作品があるのがこの世の中。

オリジナルアニメ「Chao」なんかは1週で興行が打ち切られるなど、アニメ映画史上最低の売上となっていました。

そんな最中、最近うちが見に行ったのが「不思議の国でアリスと」という作品になります。

今回はこの作品について思うところがあるので、それを紹介させて下さい。

不思議の国でアリスと

アニメ映画『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』公式サイト | Works | 株式会社イロコト | ゲーム・アニメ等のエンタメ系Web制作&運用会社

このオリジナルアニメ映画は2025年8月29日にから公開された作品で、制作会社は「P.A.WORKS」になります。

もう「P.A.WORKS」については説明不要ですね。

今年も「日々は過ぎれど飯うまし」や、「帝乃三姉妹は案外、チョロい」で高い評価を得とります。

このように実績的には全く問題のない「P.A.WORKS」が送り出した劇場オリジナルアニメ「不思議の国でアリスと」。

結論から先にいうとほぼ爆死状態です。

もともと「P.A.WORKS」はコンスタントに劇場オリジナルアニメを制作しており、興行面では大ヒットとはいかないもののそれなりの評価を得てました。

その実績から「不思議の国でアリスと」も全国300館という中々の規模で公開されたのです。

不思議の国のアリス」日本初の劇場アニメ化!『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』特報 - YouTube

しかしふたを開けてみれば初週の興行収入は約4000万円という数値に…。

上映館数300館でこの数値はさすがにヤバイですね。

かく言ううちも初週の日曜日に見に行ったのですが、客席は半分強といったところでした。

サイトレビュー自体は平均3.8と滅茶苦茶悪くはないんですが何とも言えない状況になっています。

ぶっちゃけここまで悪いとは思いませんでした。

信頼度の高い「P.A.WORKS」のアニメがなぜこんなことになったのか?

その辺りを少し見ていきましょう。

不思議の国でアリスとの内容は?

まあタイトルを見れば多くの人が気付くと思いますが、「不思議の国のアリス」を題材にした作品となります。

といっても内容は現代風になっていて、その「不思議の国」がなんとバーチャル世界という設定なんですよ。

ざっくり話を紹介すると就職活動に明け暮れる女子大学生安曇野りせは、苦労の絶えない現状に行き詰っていました。

そんな最中、彼女の祖母から1通の手紙が届きます。

それは祖母の作ったバーチャル空間「不思議の国」への招待状でした。

りせはその招待状を手に「不思議の国」へ旅立つという内容になります。

まあ、ベタではありますね。

この展開から分かるように「不思議の国」はまんま「不思議の国のアリス」の世界そのもので、りせはそこでアリスと出会い冒険することで、自分自身を見つけ出す形になるってやつです。

よくあるタイプのアニメではありますが、そこは天下の「P.A.WORKS」。

作画映像がヤバイです。

「不思議の国のアリス」独特のカラフルな色彩を使いながらも派手過ぎず、心落ち着くような作画デザインになっているんですよ。

そのため映像がかなり奇麗でなおかつ「不思議の国」ならではのインパクトがありつつ、現実離れすぎない独特の雰囲気を醸し出していました。

この辺りはさすが「P.A.WORKS」といったところでしょうか。

物語自体もある意味王道で見やすく、うち個人としては飽きることなく最後まで視聴できました。

おそらくレビューで高評価を付けた人の多くは同じように感じたと思います。

なので結論としては爆死するようなアニメではないと思うんですよね。

ところが結果は前述の通り散々な目に…。

なんか悔しいんですけど。

なぜこんな結果となってしまったのか?

うち的には以下の3点が原因だと感じました。

不思議の国でアリスとがコケた原因

1番大きな原因は間違いなく公開日になるでしょう。

夏休みも終わる最後の週の金曜日公開って一体誰が得するんですか?

これはかなり意味不明すぎました。

特に作品の内容手的には家族向けの一面が強い所があり、ますます夏休み中に公開しなかったのか悔やまれます。

配給会社との兼ね合いがあるので映画の場合はこのリスクがあるのが怖すぎますね。

劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』決戦CM第1弾公開! | アニメイトタイムズ

そして2つ目は「鬼滅の刃」の人気が凄まじすぎました。

正直公開1ヵ月以上経ってもその話題は尽きることなく、アニメ作品だけではなく他の映画作品もかなりの打撃を受けています。

さすがにこれは想定外だったでしょうね。

これならなおのこと夏休み公開にすればよかったと思います。

話題を完全に持っていかれた形となりました。

そして最後3つめが作品のテーマ。

「不思議の国のアリス」は誰もが知っている反面、あらゆる作品で擦られまくっているテーマです。

そのため目新しさがまったくないんですよね。

その上今作は物語も社会に旅立つ女子大学生が自分を見つける物語とベタベタの内容なんです。

さすがにこれでは「P.A.WORKS」の作品という部分以外で、見に行く選択肢には入ってきません。

実際にうちもそうでしたから。

ただアニメ作品としては申し分のないクオリティなので、そこが本当に残念すぎます。

このようにタイミングとテーマの独自性の無さが大きな足枷となった「不思議の国でアリスと」。

もう少し話題になってもらいたかったです…。

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