いよいよ2024年夏アニメも佳境に入ってきました。
当初の予定通り人気を博した作品もあれば、予想以上に高評価を得た作品などかなり評価がはっきりとしてきました。
「ロシデレ」や「まけイン」など予定通りの人気を得た作品もあれば、「サクナ姫」のように放送前とは違って高評価を得た作品など今期も十分に良作揃いだと思います。
ただその一方でうち的には思っていたより…という作品が散見されたのも事実。
今回はそんな期待とは違った作品を3つ紹介したいと思います。
あくまで個人的な感想になりますので、その辺りはご了承下さい。
推しの子
やはり1番に上げざるを得ないのは「推しの子」になるでしょう。
2023年春アニメとして放送された「推しの子」1期。
もはや知らない人がいないほどの完全覇権アニメとして君臨しました。
オープニング曲「アイドル」の大ヒットもあり、もはや知らない人はいないともいえる作品だったのです。
そんな作品の2期ということで当然期待は爆上がり。
事前の広報活動もあり、放送前から覇権間違いなしの状態でした。
しかしふたを開けてみればどうでしょうか?
正直覇権アニメと呼ばれるほどの勢いや人気は見受けられませんでした。
作品としては作画も問題なく、むしろ悪い点もなく人気がでてもおかしくない出来だといえます。
ただ1期と比較するとどしても感情移入ができず、それほどのインパクトを残せていません。
ではどうして「推しの子」の2期は1期ほどの人気が出ないのか?
あくまでうち個人の考察になりますが、「東京ブレイド」という架空の作品の場面が多すぎる気がします。
もちろん物語を展開するうえで、メインとなる「東京ブレイド」という舞台を見せる必要はあるでしょう。
ただ少しくどすぎる気がします。
最初なんか「推しの子」では無く別の作品を見ているような錯覚すら覚えてしまいました。
これは原作を上手いことアニメに落とし込めなかった感じがしますね。
この辺りは丁度2期のテーマとかぶっていて若干皮肉のような感じすらしますが…。
ただ語弊がないように言っておくと、アニメ作品としては十分面白いです。
それでも覇権アニメかと言われると…てな感じではないでしょうか。
この後実写映画も控えていて、何かと悪い方向に向かいそうな気がする「推しの子」。
アニメ二期としては少し残念な結果だと言わざるを得ないでしょう。
転生したらスライムだった件
次に紹介するのは「転生したらスライムだった件」です。
2024年春アニメから連続2クールで放送されているこの作品。
もはや説明不要の大人気異世界転生作品なのですが、正直かなり厳しいと言わざるを得ません。
そもそも前クールである春アニメの段階でかなりケチが付いていました。
会議シーンばかりで全然動きが無い展開。
大事な部分を大幅カットするというとんでもない構成。
この負の流れがそのまま第2クールにも引き継がれてしまいました。
特に第1クールでヒナタとの和解を描いた宴会シーンをカットしたのは最大の悪手でしたね。
そのせいで人間関係がかなり薄くなってしまいました。
そのために第2クールも淡々と物語が進んでいる感じを受けてしまい、高揚感やドキドキ感が全く感じられないのです。
まあ第2クールの内容が開国祭ということで、物語自体が淡泊なのも影響しているとは思いますが…。
そう考えると前クールでのやらかしが本当に尾を引いている感じになりますね。
正直この後のストーリーを考えても原作では評判の悪かった勇者覚醒編になるので、第4期を制作するとしてもかなりマズイ状況になると思います。
アニメとしては「オーバーロード」や「無職転生」よりも、異世界転生系のパイオニア的作品になるためなんとか踏ん張ってもらいたいですね。
魔法具師ダリアはうつむかない
最後に紹介するのは「魔法具師ダリアはうつむかない」です。
この作品は正直上記2作ほど注目を集めていた作品ではありません。
ただなろう系作品として知る人ぞ知る名作で、満を期してのアニメ化にうち的期待値は爆上がりでした。
作品の内容としてはよくある前世の記憶を持ったまま異世界転生系の作品で、ダリアという少女が魔法具師として成長していく姿を描いた作品となります。
この魔法具という題材とダリアというキャラの魅力が結構ドストライクで好きな作品の1つでした。
ただアニメは…正直最悪のレベルと言わざるを得ません。
正直ダリアは放送前から暗雲が立ち込めていた作品でした。
制作会社の下請けに北朝鮮の会社が関わっていることが判明し大騒動になったのです。
そのため作画や納期に関して色々な憶測が飛び、かなり不安視されていたのです。
実際PVも当たり障りが無い感じで判断が付かず、本編をみてみないことには判断することができませんでした。
そして始まったアニメのダリア。
1話、2話は違和感があるものの、もともとストーリーが秀逸だったので見ることができました。
ところが3話以降から作画が完全崩壊していったのです。
人物の立ち絵はもちろん手の平や背景などいたるところで目もあてられない惨状になっていきました。
さらに中盤以降はバストアップのシーンですら作画が崩れる始末。
おまけに1枚絵を使いまわすなど擁護のしようがありませんでした。
この作品転生系のなろう作品としては化けてもおかしくないくらい面白い作品なんです。
それがこんな状態でアニメ化されるとは…。
近年アニメ業界の労働状況は悪化するばかりで、実際に1クールのうちに放送延期が続出する状況になっています。
実際に今期も「キミ戦」が放送中止になっていました。
この辺りは業界として本当に帰路にたたされているような気がしますね。
早急に業界全体で改善する必要あるのではないでしょうか?
うち的にはアニメ化を喜んでいた「魔法具師ダリアはうつむかない」。
非常に残念な結果となりました。
今回の内容はあくまで個人的な感想にすぎません。
ただ今期は色々と残念な回だったと感じてしまいました。