賛否両論で溢れかえった2024年夏アニメ。
前クールがとんでもない当たりクールだったため、色々と心配される面も多くありました。
実際に始まる前は大きな話題を呼んでいた作品が失速し、意外な作品が人気を得るなど一筋縄ではいかなかったみたいですね。
という訳で今回はうち的に面白かった夏アニメを4つ挙げていこうと思います。
負けヒロインが多すぎる
やはり今期作品で一番最初にあがってくるのが「負けヒロインが多すぎる」こと通称「マケイン」でしょう。
もともとは小学館のラノベであるガガガ文庫の作品である「マケイン」。
雨森たきび先生原作の本作は、第15回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞を受賞するなど一部界隈では話題に挙がっている作品でした。
ただ放送前まではそれほど注目されていたわけではなかったのです。
ところがアニメが始まればどうでしょうか?
負けヒロインの中でもヒロイン?を務める八奈見杏菜筆頭に、とにかくキャラクターが魅力的で生き生きしているんですよね。
しかも本命男性に振られるという状況から始まる物語は、今までのラブコメとは一線を介する展開でとても面白かったです。
実際にアニメ放映後は原作の売上が10倍になったとか…。
アニメ自体もさすが「A-1 Pictures」と呼べるクオリティ!
この制作会社は本当に外さないですね。
一時「ニーア・オートマタ」でちょっと雲行きが怪しくなりましたが、やはり作画に関しては群を抜いている感じがします。
秋クールは「ガンゲイルオンライン」の放映が決まっているので、こちらも楽しみでしかありません。
このようにアニメの出来の良さから原作の販売数にもブーストが掛かった本作。
間違いなく2024年夏アニメの覇権候補だといえるのではないでしょか。
杖と剣のウィストリア
次に紹介するのは「杖と剣のウィストリア」になります。
こちらの作品は月間別冊マガジンで連載されている作品で、うち的はかなり期待をしていました。
なんたって原作は「ダンまち」でお馴染みの大森藤ノ先生ということもあり、ファンなら必見の作品だと言えたからです
そしていざアニメを見た率直な感想は…。
凄いの一言。
今作は魔法が物語の大きなテーマになっていることもあり、戦闘シーンでも多くの魔法が飛び交うことになります。
その戦闘シーンの作画がとんでもないレベルなんですよ。
最初見た時は久しぶりに鳥肌が立ちました。
物語のストーリー的には大森先生らしい世界観で、いい意味で安定をしている作品になります。
そこにあの圧倒的な戦闘シーンと作画の良さをぶち込まれたら、否応なしにでも引き込まれてしまいますね。
実際に本作に関してはアニメでの悪い点はほとんど聞きませんし。
この作品も放送前はそれほど評判は良くなかったのですが、アニメで一気に化けたといえるのではないでしょうか。
是非2期の作成にも期待をしたいですね。
天穂のサクナヒメ
次に紹介するのは「天穂のサクナヒメ」です。
インディーズメーカーである「えーでるわいす」が2020年に販売した「天穂のサクナヒメ」。
細部にまでこだわった米づくりシステムが評価され、全世界で150万本の売り上げを記録したゲームのアニメ化になります。
ゲーム自体はうちもプレイしており、このブログにも攻略記事を載せていました。
それだけ作品としては好きな作品なのです。
ただアニメ化に関しては嬉しい部分もあれば不安な部分もありました。
しかしいざアニメが始まればどうでしょうか?
不安な部分など消し飛びました。
もともと「天穂のサクナヒメ」は物語としては非常に分かり易い作品で、それゆえにアニメにすると淡泊に感じられる危険性があったのです。
実際にゲームからのアニメ化は大概このパターンで失敗を繰り返していました。
それが今作では見事に補填しながら物語を進めているんですね。
とくにゲームでは少し不遇だったココロワヒメの役割をアニメで補填したりと本当に見事の一言。
そして作画も文句なしでやはり安心信頼の「P.A.WORKS」だと改めて思いました。
昨今なかなか原作の良さを引き出せずに終わることが多いゲーム作品のアニメ化。
「天穂のサクナヒメ」は数少ない成功作品だと言えるのではないでしょうか。
俺は全てをパリィする
最後に紹介するのは「俺は全てをパリィする」です。
鍋敷先生による「なろう系」作品である今作。
正直うちはほとんど知らない作品だったため、最初も何気なく見始めただけでした。
そして回数を重ねていくにつれて、いつの間にか継続して見るようになっていたのです。
作品自体は正直使い古された勘違い系のファンタジー作品なんですが、主人公が逆勘違いをしている流れが意外と新鮮でいつの間にか見入っていました。
作画や戦闘シーンが突出しているわけでは無いのですが、なんか頭をからっぽにして見れる安心感みたいなものがあるんですよね。
実際に「いやいや、そうはならんやろ」とつっこみどころ満載過ぎて、それすらなんか面白く感じてきました。
よくある「おれTUEEEE」系の作品には違いないのですが、主人公のよく分からない思考回路がそれをマイルドにしているのです。
正直それほど期待していたわけではなかった「俺は全てをパリィする」という作品。
こういった作品に出会えるからこそ、アニメ視聴はやめられませんね。