入院を始めてもはや1ヶ月半経過。
結構病状が安定してきた事もありネットとかで色々調べるのですが、この【化膿性脊椎炎】って病気かなり厄介で投薬治療だけでも2~3ヶ月は平均でかかるみたいです。
更にうちの場合は精髄損傷で右足がきちんと機能しないオマケ付き。
これは厳しいです。
階段昇降
作業療法士のリハビリですが、足を上げる訓練と並行して今回から病院内のガチ階段での昇降練習が始まりました。
なにせうちの住んでいる場所は2階なので必然的に階段の昇降が出来ないとどうしようも無いのです。
ここまで色々なリハビリを1ヶ月以上やってきたので自信はあったのですが、厳しい現実がまっていました。
まず右足が全く踏ん張れません。
その為右足で階段を上る事が不可能です。
よって左足で一段上がって、その後に右足を同じ段に上げるようにして一段づつ上っていきます。
更に臀部の筋力が落ちているのでバランスが取れない為、両手で手すりを掴んでロープを手繰るように上っていきます。
みじめです。
これ手すりない階段とか神社とか絶対登れないやつです。
しかも降りるときは後ろ向きのまま右足から降ろしていき、こちらも一段づつ降りていくようにします。
滅茶苦茶時間が掛かります。
更に体力が一気に無くなり、6段一往復しただけで体が動かなくなりました。
流石に凹みます。
作業療法士の方は階段が上がれると思っていなかったみたいで喜んでいましたが、うちは正直泣きそうなぐらい落ち込みました。
これもしばらく練習し続けるしかないです。
車いすでの入浴
現状歩行器を使用する事により院内はある程度、自由に動ける許可は頂きました。
検査や泌尿器科にも歩行器で行くようになりました。
その流れで風呂もストレッチャーから車いすでの入浴に代わりました。
歩行器で風呂場まで行くととそこで脱衣して、お風呂用の専用車いすに移ります。
その後シャワーの前まで行って自分で洗髪や体を洗うシステムです。
流石に立つのは危ないそうで、背中等は相変わらず看護師さんに洗ってもらっている状態です。
その後湯舟につかるのですが、なんか汚い気がしたので湯舟にはつかりませんでした。
正直本当に些細な変化ですが、ストレッチャーで物のように扱われて風呂に入れらていた事を考えると目覚ましい進歩です。
なんか人間らしくなってきた気がしました。
入院中はリハビリも含めて、こういった些細なプラスの変化が本当に心の助けになります。
トイレ
入浴同様にトイレにも大きな変化がでました。
まず夜のおむつがなくなり、夜間でもポータブルトイレを使用しての排便がOKとなりました。
後から請求みてビックリしたのですが、おむつ代が670円もするのです。
これは色んな意味でおむつがなくなったのは本当に良かったです。
同時に日中は車いすや歩行器専用の院内トイレに行ってそこで用を足すようになりました。
第二段階クリアーです。
しかし自分が入院している病室からそのトイレまでの距離が微妙に遠い為、小便は問題ないのですが急な腹痛などが起こった場合はぶっちゃけ間に合いません。
そんな時は仕方なくポータブルトイレを使用するしかありません。
特に腰にはプラスチック製のコルセットをしている事もあり、いちいち外さないと用を足せないので緊急時は焦ります。
ただお風呂同様にこういったプラスの変化は本当に助かります。
いよいよ杖での歩行
歩行器での移動がかなりスムーズに出来るようになってきた事もあり、理学療法士のリハビリの方も今回から杖での歩行を行う事になりました。
まずは先端が4本に分かれている杖をつかっての歩行を行います。
当然最初は全く出来るわけないので、手すりをつかんで左手で杖をもって歩く練習をやっていきます。
最初はやはり恐怖が勝るのか杖を持つ手に力が入りすぎて震えます。
そして手すりと杖で歩いてみて実感できたのは、右足の踏ん張る力が弱すぎる為に左足を前に出す動作が弱く異常なまでに進むスピードが遅いです。
それに先端が4本に分かれている杖は安定性も悪いです。
そこで普通の一本杖に変えてもらって歩いてみるとこちらの方がまだしっくりします。
それでもよちよち歩きです。
となりの70歳位のおじいちゃんは杖でうちの2倍ぐらいのスピードで歩いていきます。
なんか嫌な感じです。
それでもようやく器具類から杖に代わったのはうち的には凄いプラスに感じました。
すこし退院への希望がようやく出てきました。