ここからはいよいよ21世紀のお馬さん達の時代に。
この段階では結構色々な規定が変更になっており、現在のG1戦26戦が確立されていく時期に入ります。
なのでここからは昔のお馬さんと賞金やG1戦勝利数で比較するのは難しくなってきますが、それでも【シンボリルドルフ】が打ち立てた記録が塗り替えられていく時代になります。
因みにここで現在のG1勝利数一覧載せておきます。(2021年現在・海外G1戦含む)
この辺も又改めてまとめてみます。(ちなみに色が付いているのはウマ娘化されているお馬さんです)
●九冠馬
2015年 | アーモンドアイ(牝馬) | 15戦11勝 |
●七冠馬
2012年 | キタサンブラック(牡馬) | 20戦12勝 |
2009年 | ジェンティルドンナ(牝馬) | 19戦10勝 |
2004年 | ウォッカ(牝馬) | 26戦10勝 |
2002年 | ディープインパクト(牡馬) | 14戦12勝 |
1996年 | テイエムオペラオー(牡馬) | 26戦14勝 |
1981年 | シンボリルドルフ(牡馬) | 16戦13勝 |
●六冠馬
2011年 | モーリス(牡馬) | 18戦11勝 |
2009年 | ゴールドシップ(牡馬) | 28戦13勝 |
2008年 | ロードカナロア(牡馬) | 19戦13勝 |
2008年 | オルフェーヴル(牡馬) | 21戦12勝 |
2006年 | ブエナビスタ(牝馬) | 23戦9勝 |
1999年 | アグネスデジタル(牡馬) | 32戦12勝 |
こうやってみると【シンボリルドルフ】は別格でしたね。
今回はそんな【七冠馬】の一頭を始め新時代の5頭を紹介していきます。
テイエムオペラオー
まず最初に登場するのは【シンボリルドルフ】以来の七冠馬【テイエムオペラオー】さんです。
アニメ一期では【スペシャルウィーク】と一緒に惨敗する【京都大賞典】で登場していますね。
ナルシストキャラでオペラ歌ったりしていますが実力は化け物です。
七冠の内容も【皐月賞】【天皇賞春連覇】【宝塚記念】【天皇賞秋】【ジャパンカップ】【有馬記念】と高額レースばっかり。
しかも【メジロマックイーン】以来の【天皇賞春連覇】に【スペシャルウィーク】に次いでの【天皇賞春秋制覇】とめちゃくちゃです。
稼いだ賞金も18億円超え!
うち的には強すぎるイメージがあるのですが、時代的にはライバルとして【ナリタトップロード】や【メイショウドトウ】もいた為アニメ化もやりやすいような気がします。
ただこのお馬さんは七冠馬である前に大きなエピソードがあります。
それが主戦騎手【和田竜二】との物語。
最後まで【テイエムオペラオー】に鞍上し、このお馬さんから初めてのG1戦勝利を始めジョッキーとしての栄誉を沢山もらった騎手。
【和田竜二】騎手は【テイエムオペラオー】引退後中々G1戦に勝てず苦労しましたが、2018年【宝塚記念】で17年ぶりに【ミッキーロケット】でG1を勝利します。
その勝利インタビューで『オペラオーが背中を押してくれた』と。
ウマ娘では唯一実現できない馬とそれに携わる人々との物語。
強すぎて人気は低かった【テイエムオペラオー】ですがこの人馬の物語は本当に感動しますね。
そんな怪物ホースの二つ名は【世紀末覇王】。
ラオウじゃないですよ。
活躍した時代が1999年~2001年と丁度世紀末だった事とあまりの強さから付いた二つ名。
ただうち個人的に【和田】騎手との物語があるのでウマ娘でのナルシストキャラは少し受け入れ難いですね。
これから七冠ウマ娘として描かれる事を期待してまっとります♪
アドマイヤベガ
うち実はこのお馬さんがウマ娘化されてたことに気づいていませんでした。
しかもウマ娘の設定がヤバすぎます。
このお馬さんの出生の悲劇から来てるのだと思いますがよくぶち込みましたね。
名前からわかるようにこのお馬さんの母親は牝馬二冠の【一等星】こと【ベガ】です。
そして父親は【サンデーサイレンス】というエリート。
しかしながら【ベガ】が身ごもったのはなんと双子。
当時双子の競走馬は大成しなかったことから片一方の胎児は潰されて残された胎児がこの【アドマイヤベガ】だったのです。
だからウマ娘では一人で勝つみたいな事言ってるんでしょうね。
まあこんなエリート良血馬という事もあり実力はズバ抜けており1999年【日本ダービー馬】です。
しかも【アイネスフウジン】がもつコースレコードと同タイムでの勝利。
そして武豊に【スペシャルウィーク】と連続でのダービー連覇をプレゼントし、【サイレンススズカ】を失った絶望から救い出したお馬さんだと言われています。
そのクラシック路線では前述の【テイエムオペラオー】のライバルであり、ウマ娘ではなんか【テイエムオペラオー】の巻き添えを食いまくっています。
ただ残念なことにこのお馬さんはクラシック【菊花賞】を最後に【繁靱帯炎】を発症して引退してしまいます。
【メジロマックイーン】と同じですね。
なので競走馬としては1年しか活躍する事が出来ませんでしたが色々と記憶に残るお馬さんでした。
この時代は後【ナリタトップロード】がウマ娘化してくれればワンチャンアニメ化できそうなんですけどね。
そんな【アドマイヤベガ】の二つ名は母親と同じく【一等星】。
ただ種牡馬後わずか8歳という若さで亡くなってしまったこのお馬さん。
【あまりに早く天に登った一等星】
ウマ娘では元気に仲間達と活躍して欲しいです。
ハルウララ
ここで登場します【ウララ】ちゃん。
ウマ娘では元気爆発。
ピンクの髪の毛が可愛らしい常にポジティブ娘。
まあこのお馬さん名前は知っている人が多いと思います。
ウマ娘化されているお馬さんで唯一の地方馬。
なぜこのお馬さんがこれほど有名か?
それは生涯戦績113戦0勝だからです。
そうです。
このお馬さん一度もレースに勝ったことが無いのです。
その事が話題になり、丁度100敗目を迎えるころにニュース番組等で取り上げられて大ブームに。
俗にいう【ハルウララブーム】です。
この時期は社会的にもマイナスなイメージが強く、それでも前を向いて走る【ハルウララ】にみんながシンパシーを感じていたのだと思います。
しかしながら競争馬にとって勝利する事が絶対であり、負け続ける事で人気がでるお馬さんに対して複雑な感情をもつ関係者が多かったのも事実です。
特にこのお馬さんに鞍上した【武豊】は『生涯で一度も勝った事のない馬がG1レースに勝った馬よりも注目を集める対象になるの理解しがたいものがある』と発言しています。
ただレース後に『高知競馬場にこれだけのファンを呼び、日本全国に狂騒曲をかき鳴らした彼女は間違いなく【名馬】と言っていい』と発言するのです。
ええ話や。
ここで少し疑問い思う方が居られると思いますが何故1勝もできないお馬さんがずっと走る事ができるのか?
それはこのお馬さんはとにかく頑丈で8年間で113戦もこなしているのです。
その為レースに参加するだけでなんとかやっていけていたのです。
これも能力の一つですよね。
ウマ娘では勝つ事で嫌われた【ライスシャワー】と負ける事で好かれた【ハルウララ】が親友って設定が刺さりまくります。
こんな【ハルウララ】の二つ名は【負け組の星】。
やはり競馬には色々なドラマがあり、全てが尊いですね。
ウマ娘では初勝利どころか【うまぴょい】を躍らせてあげましょう♪
メイショウドトウ
詰めが甘い。
ってイメージがある【メイショウドトウ】さん。
これウマ娘ではほんまに笑えるぐらい再現されていてほっこりします。
『救いはないんですか~』。
はい無いです。
ほんまにこんな感じのお馬さんでアニメでは【マチカネフクキタル】にこき使われたり、【マチタン】【ネイチャ】に襲われたりと不幸感が満載すぎてツボリまくります。
こんな幸薄い系のイメージがついている【メイショウドトウ】さんですが、その理由はこれにあります。
●2000年~2001年G1戦結果
・宝塚記念 2着 1着馬テイエムオペラオー
・天皇賞秋 2着 1着馬テイエムオペラオー
・ジャパンカップ 2着 1着馬テイエムオペラオー
・有馬記念 2着 1着馬テイエムオペラオー
・天皇賞春 2着 1着馬テイエムオペラオー
もはやギャグとしか思えないこの成績。
しかも【テイエムオペラオー】のライバルは【ナリタトップロード】のイメージが強く、なんか逆に善戦している【メイショウドトウ】の方が【オペラオー】に蹂躙されているイメージが付いています。
ただそんな【メイショウドトウ】ですが最後は魅せます!
この後の【宝塚記念】では見事【テイエムオペラオー】を倒し初のG1戦勝利!
ってか【テイエムオペラオー】が居なかったらこのお馬さんスゴイ名馬として記録されたような気がしますが・・・。
しかも何故かウマ娘では【アドマイヤベガ】と【テイエムオペラオー】の絡みは結構あるのにこの【メイショウドトウ】の絡みは殆ど無し。
引退式も【テイエムオペラオー】と合同で行われて同じ牧場で種牡馬として生活していたのになんでだろう。
制作者の意図が垣間見えますね。
こんな【メイショウドトウ】さんですが二つ名等はありません。
ただ一部では【テイエムオペラオー最大のライバル】って言われていますね。
ここでも【オペラオー】絡み・・・。
『救いはないんですか~?』
アグネスデジタル
強烈な個性は放つ【二刀流馬】。
ウマ娘ではヲタクのウマ娘として色々妄想する変態さんで描かれており、お気に入りは【ウオッカ】と【ダイワスカーレット】の○○らしいです。
ただ史実ではこのお馬さんG1戦6勝しており、【マンハッタンカフェ】と一緒にあの【テイエムオペラオー】に引導を渡した最強馬なんですけど・・・。
どこでどう間違えてこうなったんだろうか?
まずこおお馬さんですがお馴染み外国産馬という事もあり裏街道を歩みます。
そしてあっさりとG1戦【マイルチャンピオンシップ】を制覇しちゃいます。
しかしその後全く勝てず【一発屋】の烙印を押されることに。
しかしこんなことではめげない【アグネスデジタル】さん。
2001年の秋から猛威を振るいます。
マイル・ダート路線が主軸だったのに突如【天皇賞秋】に出走。
その為【クロフネ】が獲得賞金の兼ね合いで出られなくなった話はあまりに有名。
そんなブーイングをものともせずに当時最強だった【テイエムオペラオー】【メイショウドトウ】を完全粉砕する大勝利!
これだけでもスゴイのにその後はダートのG1戦【フェブラリーステークス】も勝利し、史上初の【芝・ダートG1馬】になっちゃいます。
なんなんだこの馬は。
ぶっちゃけ調教師さんも腰を抜かしたらしいです。
その他にも海外G1戦【香港カップ】も勝利するという常識外れに何故か【変態】という字名が・・・。
それをきちんとウマ娘でも再現した結果こうなりました。
不憫や。
しかし閉塞感漂っていた【テイエムオペラオー】と【メイショウドトウ】の時代を終わらせたのはこのお馬さんと【マンハッタンカフェ】でありもっと評価されるべきですね。
実際G1戦6勝もしてますし。
こんな【アグネスデジタル】さんですがきちんと【オールラウンダー】という二つ名があります。
なんか合わせて【変態オールラウンダー】と呼ばれる事もあります。
なんなんでしょう・・・。
ウマ娘では早く【テイエムオペラオー】【メイショウドトウ】と絡んで欲しい気がしますね。
書いてて感じたんですがこの時代を題材にウマ娘3期アリじゃないかと。
まあ【キタサンブラック】の時代が第三期になりそうですがうちはこの世紀末を推しますね。