15話変則1クールで放映されている「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているのか」5期。
まさか後半にきて放送延期が連発するという非常事態に!
作品自体のクオリティは問題ないのですが、話題性という点では今期出遅れ感があっただけにこの延期は痛すぎます。
しかも現在のアニメランキングでもなんとかBEST10位をキープしている状況。
うち的にも当初の期待と比べると少し残念に感じざるを得ません。
失敗とは言いませんが、なぜここまで厳しい結果になっているのか?
あくまでうち個人の考えを書いていきます。
ダンまち5期のクオリティは?
まず一番最初にあげられるのがアニメのクオリティです。
制作会社はアニメ1期からずーっと同じ「J.C.STAFF」さん。
キャラデザや作画などは今まで通り高いクオリティを維持していると思います。
ただこの今まで通りというのが少し問題なんですよね。
現在のアニメは作画やカメラワークでかなり優劣の差がつく状態になっています。
ところが「ダンまち」の作画には、驚きや新鮮さが無いといえるでしょう。
これは長期タイトルゆえの弊害といえますが、可も不可もなくと感じてしまうのです。
この辺りは「転スラ」なんかでも同じことが言えました。
別に作画崩壊しているわけでもないがどこか物足りない。
その辺りは同じクールで人気を博した「リゼロ」とは対照的と言えるでしょう。
「リゼロ」は3期より制作会社が変わり、キャラデザも一新され人気を博しています。
もちろん制作会社やキャラデザを変えろと言っているわけではありません。
ただ良くも悪くもいままでどおりなのでそれがマンネリ化しているように感じました。
言い換えると「クオリティは担保している」だけなのです。
今期「J.C.STAFF」は9本も制作を抱えていました。
正直誰の目からみても異常な数字です。
実際に2回の放送延期はかなりのショックでした。
今回の「豊穣の女神編」は原作でも屈指のエピソードのため、物語やアニメ自体としては問題のないレベルになっています。
だからこそ残念な気がせざるを得ません。
2回も延期した分せめて作品のクオリティは落ちないようにしてもらいたいです。
ダンまち5期の人気は?
では実際のところ「ダンまち」5期の人気はどうなのでしょうか?
結論から言うと人気はあります。
週間のランキングでも必ずベスト10に入っていますし、dアニメストアの視聴投票でも4位になっていました。
さらに「ダンまち」はもともと海外で人気の高い作品で、常にベスト5にランクインされています。
そういった意味では人気自体はいつも通り高い水準で維持していると言えるでしょう。
ただうち的にはやなり物足りないのです。
今期の原作ファンなら一番期待している「派閥大戦」。
正直うちは覇権を狙えると思っていました。
それだけこのエピソードは頭1つとびぬけているのです。
同じように「リゼロ」も原作人気の高い5章のアニメ化ということで、激しい一騎打ちを期待していました。
しかし残念ながら人気面では「リゼロ」が圧勝。
ほとんど毎回1位を叩き出していて、完全に差がついてしまいました。
一応語弊が無いようにいっておきますが、うちは「リゼロ」も大好きです。
もちろん原作もエイプリールネタや特典を含めて全部読破済み。
だからこそ「リゼロ」3期の出来の良さに感動を覚えていました。
残念ながら「ダンまち」5期にはそれがなかったのです。
正直ここまで人気がある時点で、それ以上を望むのは贅沢だと言えるでしょう。
ただうち的に「ダンまち」5期がなぜ覇権クラスの人気にならなかったのか、その原因は分かっています。
それこそが今回1番の不満になるのでした。
ダンまち5期の不満
「ダンまち」5期への不満。
それは変則1クール15話というわけの分からんしばりです。
たしかに「派閥大戦」自体2クールにすると少し尺が足らず、20話ぐらいの内容と言えるでしょう。
ただ逆に言えば15話で収まる内容ではないのです。
その結果起こっているのは恐ろしいまでの原作カットの嵐!
もちろんこれは原作ありきのアニメ化ではあたりまえのこと。
もちろん前述の「リゼロ」もかなりカットされていました。
ただその分アニオリで補填したりして上手くつなげていたのです。
「ダンまち」の場合はそれがありませんでした。
というか端折りすぎて繋げられないのです。
そこで取られた行動が1枚絵でごまかすというもの。
そして厄介なのが「派閥大戦」自体がかなり面白い話なので、それでも見れてしまうようになっているのです。
うち的にやはり一番問題に感じたのがアニメ9話でした。
この話は1週延期になったことと、物語としてもフレイヤの箱庭が崩壊する見せ場となる回だったのです。
内容自体はベルとフレイヤの会話を主軸におき、問題ないように感じました。
ただこの回のポイントはやはりヘスティアがフレイヤの魅了を解除するところ。
その経緯がバッサリカットされているのです。
たしかに「偽現・炉神の聖火殿」のシーンはアニメならではの演出でした。
ただその後「派閥大戦」に向かう流れもかなり雑に繋がれていて、楽しみにしていただけにかなりのショックだったのです。
結構ネットでも批判的な声があがっており、同じように感じた人も多かったのでしょう。
そしてこれらの原因はすべて15話という無茶苦茶な設定のせいなのです。
これがきちんと2クールで展開されていればどうなっていたのか?
そう考えると残念でありません。
といってもアニメ自体駄目というわけではないので、最後まで楽しんでみたいとは思っています。
なんとか最後まで無事に完走してほしいですね。